給食参観でこれだから、ふだんは……
のび太さんの住む市では、今年4月から給食費4300円の半分、2150円を市が負担する形になった。
「親の負担が半分に減ったのはありがたかったのですが……。でもこれを見る限りでは、量まで半分に減ったんじゃないかと疑います」
タンパク質は卵焼きとスープに浮かんだベーコン、牛乳だけだろうか。あまりにも栄養と彩りが乏しく見える。
「唐揚げとかハンバーグとか、子どもの好きな給食のおかずってありますよね。そんなメニューは極端に少ないんです、回数も量も。保護者が見る給食参観でこれだから、ふだんはどんな状態なのか、恐ろしいですね」
のび太さんの住む市だけでなく、子育て支援の一環として給食費の助成や無償化に動く自治体は多い。東京都でも今年10月までに17区が区立小学校の給食費無償化を開始した。9月から無償化をスタートさせた、とある区では、
「国や都が予算を出さないので、区の持ち出しの無償化です。わが区は物価高騰分も含め全額を負担するので、給食の質を落とさないよう求めています」(区議)
“国の宝”子どもたちの給食は、自治体による格差が出ないよう、国が責任を持って無償化にしてもらいたい。