当時はいじめではなく“試練”
実際に宝塚に所属していた団員はどのように受け止めていたのか。'70年代に在籍していた宝塚OGによると、
「私が在籍していた時代では“気に入らないから”という理由で靴に画鋲が入れられたり、衣装をビリビリに破られるのは当たり前。私自身も、剣で戦うシーンの稽古中に、先輩からわざと腕を刺されました。その舞台で私がメインキャストに抜擢されたのを嫉妬したのでしょうね」
それでも彼女は大ごとに捉えなかったという。
「時代もあったのでしょうが、当時の私はいじめと認識せず、夢のステージに立つための“試練”だと思っていました。令和の今では受け入れがたいことかもしれませんが」
プロデューサーが退団を促したり、稽古中に刃傷沙汰が起きたことを把握していたのかを劇団に問い合わせたが、期日までに返答はなかった。
華やかなステージの裏側には、理解しがたい“異常な体質”がはびこっているのかもしれない。
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