嵐の匂わせはファンクラブを退会させないため?
嵐は9月から、それぞれの今後について5人で話し合いを重ねてきたという。
「二宮さんは、全員が集まった話し合いの場で、独立することをほかの4人のメンバーに伝えたそうです」
しかし、これによって松本との軋轢が再燃したとも。
「二宮さんは、今後の活動に不安を覚えて、早く動きたかった。一方、松本さんはファンを心配させないことを優先し、まずは『嵐』としての答えを出したかったのだと思います。こうしたすれ違いが、二宮さんの“抜け駆け独立”を生んだのでしょう」
独立後もグループ活動は続けるという、異例の発表をした二宮。嵐の再始動を待ち続けるファンにとっては、朗報かと思いきや……。
「このところ“5人”アピールをしたり、大野くんの名前を出したり、やたらと嵐の“匂わせ”が続きました。こうして期待させ続けて、私たちがファンクラブを退会しないようにしているのかなって……。そうすれば、会社には莫大な会費が入り続けますし……」(嵐ファンの女性)
嵐のファンクラブ会員数は、300万人を超えるといわれている。4000円の年会費を単純計算すると、その収入は年間約120億円になる。
再始動を匂わせてまで、これを手放さないのはなぜか。
「1年間は出演料をタレント本人に支払って芸能プロとしての報酬は受け取らないという方針で、事務所は大幅に収入が減りますから、ファンクラブ収入は重要なのでしょう。もちろん、金銭面だけでなく、嵐とのつながりを感じたいファンの気持ちに応える意味もあると思いますが、性加害問題の対応で、補償以外にも多くのお金や手間がかかりますからね」(前出・テレビ局関係者)
例えば、対応の1つとして行った社名変更や新会社設立には、どれだけの手続きや費用がかかるのか。特定行政書士で『パワーコンテンツジャパン株式会社』代表取締役の横須賀輝尚氏に聞いた。
「一般的に、社名を変更するには、株主総会を開いて承認決議をしたうえで、1.商業登記(変更登記)、2.税務署・都道府県税事務所・市区町村役場への手続き、3.年金事務所・労働基準監督署・ハローワークへの手続きが必要です。旧ジャニーズ事務所程度の規模であれば、社内での担当者がいたり、あるいは税理士や社労士などの外部の専門家との契約があると考えられます。そのため、かかる金額としては、登録免許税や司法書士の費用などで、6万~8万円程度だと考えられます」(横須賀氏、以下同)