秋篠宮さまは専用機使用にご抵抗
法律上、天皇のみならず皇族方は全員、専用機を利用することができるが、
「秋篠宮さまは、かねて専用機を利用することに抵抗がおありのようで、民間機にこだわっておられました」(皇室ジャーナリスト、以下同)
お代替わり後、'19年の夏に皇嗣として初めて海外訪問された秋篠宮さまと紀子さま。天皇陛下は皇太子時代、専用機を利用されていたが、ご夫妻はポーランド、フィンランド訪問の全行程で民間機を利用された。
「その理由について、ご訪問前の記者会見で秋篠宮さまは、“市民生活に何か不都合なことが起こる、それは避けたい”と述べられました。一般客も同乗する民間機のほうが、むしろ市民に迷惑をかけ得ると思うのですが……」
結局、この時は搭乗便のトラブルで訪問先へのご到着が2度も遅れた。こうした反省を受けて、今年5月のイギリス訪問、9月のベトナム訪問の際は、専用機を利用された秋篠宮ご夫妻だったが、
「お子さまである佳子さまは、民間機で問題ないと判断されたのでしょう。ただ、民間機の場合、同行職員の座席確保や警備上の負担も増えることもご理解いただきたいものです。秋篠宮さまは、一貫して“国民生活に影響を及ぼさないように”とのお考えですが、国際親善の舞台で何より大切なのは、相手国に失礼がないこと。今回の事態を踏まえると“誤断”としか言いようがありません」(宮内庁関係者)
佳子さまの晴れ舞台に水を差してしまった父の心境や、いかに─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代史を専門とし、『天皇家の帝王学』など著書多数