大胆な行動をする赤井さんだが、普段は佳子さんと常に一緒に行動したがるという。仕事のマネージメントのみならず、入浴も一緒がいいし、爪のカットも佳子さんにお願いするくらい、ひとりじゃ何もできないそう。
「最近、子どもにそんなにお母さんが我慢しなくてもいいんじゃない? お母さんはお母さんの好きなように生きたら?と言われて。子どもに言われるとハッとしますよね。そっか、もう少しわがままになってもいいのかなって。これまでは我慢もしてきましたが、これからはちょっと考えようと思います(笑)」
結婚生活30年目を迎えるが、いい夫婦関係でいられる秘訣を佳子さんに聞いていると、横から赤井英和さんも登場。
「うちは力関係が100対0なもんで、それがいい夫婦の秘訣かなと。それに、僕の『ありがとう』と『ごめんなさい』のスピード!」
と満面の笑みで答えた英和さん。
「絶対にケンカになりません。なぜなら、僕がすぐに謝るからです(笑)。
それに、子どものころから、夫婦というのはケンカをしないものだと思ってました。うちの両親はお互いのことが大好きだったんです。
親父は、90歳を過ぎてからも、お母ちゃんと歩くときはいつも手をつないでいました。そんな両親を見てきたので」
さらに、佳子さんの優しさが世界一だと話す。対して佳子さんは、
「赤井はとても純粋で繊細なところがあるんで、嘘が駄目なんですよ。嘘とか建前で繕うとすぐにバレて弱っていっちゃう。そんなときは優しく見守っています(笑)」
赤井さんの無邪気な素直さと、佳子さんの大きな包容力のバランスが“いい夫婦”の秘訣のようだ。
(取材・文/諸橋久美子)