住宅街と思われる一角で、コンクリートの外塀にぶら下がる1匹のカマキリが前足で捕まえた小さなトカゲを頭から丸飲み……。
《まず目に入ったのは捕食されているふくよかな腹部であった。久しぶりの今年一の衝撃の瞬間…いやはやはらぺこカマキリは実に恐ろしい》
こんな一文とともに、生々しい“衝撃写真”をインスタグラムに投稿したのは香川照之(57)だ。
香川がインスタに投稿した“グロい”画像
銀座のクラブホステスへの性加害が報じられ、昨年夏にレギュラー出演していた情報番組『THE TIME,』(TBS系)を降板、サントリーやトヨタ自動車などのCMも“打ち切り”に。
それから1年がたった今年8月、公式サイトで騒動を謝罪したうえで《この命を何に捧げるべきなのか、考える時間をいただきました。ひとつはいうまでもなく歌舞伎です》と、歌舞伎役者・市川中車としての活動再開に意欲を示した。
その言葉どおり、地上波のドラマからは姿を消したが昨年暮れに歌舞伎座の舞台に復帰し、今年の『六月大歌舞伎』『七月大歌舞伎』では主役を務め上げた。歌舞伎ファンの1人は、こんな見立てを。
「中車さんは現代劇に近いスーパー歌舞伎や新歌舞伎では、役にハマると素晴らしいです。ただいわゆる古典だと、動作やセリフの“間”が明らかにおかしいことも。
こうした違和感はほかの歌舞伎役者には感じることがほぼないので、やはり身体に染みついていないのか……」
そしてもうひとつ、香川がこれからの半生を捧げるというのが「昆虫」。
《幼いころから私の知的好奇心を育み、励まし続けてくれている昆虫たちに恩返しをしようと心に誓いました》(先述の公式サイトより)
かつて『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)で全身黄緑色の着ぐるみに身を包み、昆虫の魅力を熱く伝えていたのはよく知られているところ。香川がインスタのアカウントを開設したのはこの11月からで、さっそく冒頭の写真をアップするあたりは“カマキリ先生”の面目躍如といったところだが──。
「カマキリがトカゲを捕獲する場面に遭遇したのが『今年一の衝撃』でいいのでしょうか(笑)。今年は父・市川猿翁さんの死去や、いとこの市川猿之助さんの事件など、香川さんにとってはもっとショッキングな出来事が続いたのですが」(芸能記者)
冒頭の写真にはカマキリを食い入るように見つめる香川の横顔も写り込んでおり、昆虫への本気ぶりが伝わってくる。
SNSでは《カマキリのメスがオスを捕食とかの写真だと思ったら、想像以上にセンシティブ》《自分的には見たくはない画像》など拒否反応はあるものの、《カマキリの凄さと自然の畏怖・現実を感じられる良い写真だと思います》《ただの食事風景でしょ》《自然界では当たり前なこと》といった好意的な声も多かった。
「歌舞伎が好きな人たちはなんだかんだ言っても、応援していると思います。(長男の市川)團子くんが一人前になるまでは中車さんにやってもらうしかないので」(前出のファン)
歌舞伎役者としても期待に応えることはできるだろうか。