独立した子どもの部屋は宝の山
子どもが実家から出ていき、処分しようと部屋にあったものを持ってくる人も多い。幼いころに使っていたガラクタに思えるような古いおもちゃが高く売れることも。
「ファミコンやゲームボーイなどのゲーム機器本体とソフトは、ゲーム買い取り専門業者に出せば、それなりの値がつきます。
特に高値が期待できるのは、PCエンジンやネオジオなど任天堂以外のメーカーが販売していたもの。当時、量産されていた任天堂のゲームより希少価値が高く、万単位で買い取ってもらえることもあります」
子どもが遊ばなくなったら、おもちゃを捨てる家庭は多い。そのため、大流行したおもちゃでも数が少なくなり希少価値が高まって、高値となるパターンは多い。
「1967年発売の初代リカちゃん人形や1996年発売の初代『たまごっち』などが、このパターン。レア度が高いものには、さらに高値がつきます。
例えばたまごっちなら、パッケージに入った状態で通常2000~3000円のところ、白なら8000円という時期がありました。リカちゃん人形なら、より出荷数が少ないボーイフレンドのわたるくんの人形の希少価値が高いといわれています」
もしまだ家にあれば、さらに値上がりを期待できる。再ブーム到来で、昔のおもちゃに高値がつくケースも。
「1983年発売のプラモデル『メカ生体ゾイド』シリーズは、恐竜や昆虫をモチーフにした造形が男の子たちにウケて大ヒット。当時、息子さんにせがまれて買ってあげたという方は多いのではないでしょうか。
このプラモデルシリーズが今、再びブームとなっていて、初期シリーズも1万~5万円の高値で買い取ることがあります」
同じく大流行した『遊戯王』『ワンピース』などのトレーディングカードも買い取りしてもらえるが、これらは業者によって価格に大きな差がつくそう。
「日本のアニメは海外での人気が非常に高く、トレーディングカードも日本国内より海外のほうが高く売れます。例えば、トレーディングカード500枚の買い取り価格は、国内を販売先としている業者の場合、250円程度。
一方、海外のバイヤーなら5000~1万円。20倍以上の価格差があるため、中古品の海外輸出を手がけている業者で売るほうが高値となる可能性が高いといえます」
これはトレーディングカードだけでなく、家具や家電にも当てはまる、とのこと。
「日本の家具や国産メーカーの家電は海外での人気が高く、輸出すればそれなりの値がつきます。しかし、これを知らない業者に買い取りを依頼すると、『古いタンスだから有料なら引き取ります』なんて逆にお金を取られることになりかねません。
業者選びは、店舗がたくさんある買い取り業者は信頼していいと思います。なぜなら海外輸出は大手の業者でないと難しいから。ぼったくりなどの不用品回収トラブルも小さな会社に多い印象です」