容疑者の親代わりだった伯母を直撃
容疑者の自宅は、ある著名な神社の社務所。だが、宮司というわけではなく、神社で行う一般事務などを管理している家系だという。容疑者と同居している親代わりの伯母を訪ねると、
「こんなとんでもないことをしでかしてしまって、本当に申し訳ありません。でも、あまりにも突然で、私も困惑するばかりで……。何もわからないんです……」
と甥の非を謝罪した。
容疑者が1歳のころ、両親が離婚。父親に引き取られてきたのがこの社務所だった。冒頭の住民が振り返る。
「祖父母が社務所で働いていたんだけど、祖母が孫(容疑者)をとてもかわいがってね。5歳のころ、父親が再婚するときに“一緒に連れて行く”と主張したんですが、祖母が大反対。本人もおばあちゃん子だったため、ここに置いていくことになった。それでも月に1度は、父親も会いにきていましたけど」
別の近隣住民によると、容疑者はおとなしい印象の子だったようで、
「いつもニコニコしてね。でも、同年代と友人と遊んでいる姿は見たことがなかった。ただ、昔から小さい子どもは好きだったみたいで、家の前が通学路だから、小学生に声をかけたり、からかったり、よくやっていましたよ」(別の近隣住民)
容疑者の知人によると、いま同居している伯母は独身で、容疑者が高校生のころに一緒に住むようになったようだ。
「祖父母が高齢ということもあってね。その後、祖父母が亡くなり、伯母と2人っきりに。でも、ときどきは一緒に買い物に行くなど、仲のいい2人ですよ。容疑者は成人すると料理人になって、仕事はきちんとしていましたね」
だが、最近はてっきり見かけなくなっていたという。
「仕事以外はほとんど外には出ないようでね。家にこもってゲームばかりやっていたんでしょう。だから最近、体型はお相撲さんみたいに、丸々となっていた」(前出・近隣住民)
事件については、みな一様に信じられないというが、
「昔は祖父母と、現在は伯母と住んでいたけど、両親もきょうだいもいないので、寂しい思いをしていたんじゃないか。そんな思いから、この事件につながったのかもしれない……」(前出・容疑者の知人)
恵まれない家庭環境にあったのかもしれないが、だからといって弱い子どもだけを狙った卑劣な犯行は絶対に許されるべきではない。