韓国のバラエティーで3度目のブレイク

 2016年、ICONIQから、「伊藤ゆみ」として俳優業を中心に活動を再開する。

「30代になって、自分の将来に悩んでいた時期でした。10年以上も芸能界にいたのに、しっくりきていない感じもしていたし、もうやめようかなとも思っていたんです」

 そんな折に、意外なところから声がかかる。

「韓国のテレビ制作会社から、バラエティー番組に出ないかとインスタのDMをいただいて。また韓国で活動するなんて考えていなかったんですけど、オファーが1件だけではなかったし、面白そうだなと。この機会を逃しちゃいけないって思ったんです」

 自らに訪れたチャンスは、いつだってものにしてきたアユミさん。出演したバラエティー番組では、持ち前の話術が反響を呼び、どんどん仕事は増えていった。

「はたから見たらブレてるって思われるかもしれないのですけど関係ない。私はいつだって自分のやりたいことを忠実にやってきただけなんです」

 現在、韓国でのタレント活動をメインにしつつSNSを活用して、日本をはじめ世界のファンへ発信・交流を続けているという。

「私たちのデビュー当時はファンの方とタレントが直接交流するってことは絶対考えられませんでした。今はSNSを通じて自分の言葉を発信できたり、ファンの声をダイレクトに聞くことができるので、とても有意義です。Sugarのメンバーとは、『私たちデビューが早すぎたよね』ってよく話しますよ」