逆に期待を超えた面白さで視聴者を夢中にさせた作品もある。
よかったドラマランキングTOP10【2023年】
続いては、そんなよかったドラマランキング。5位に入ったのは神木隆之介主演の朝ドラ『らんまん』(NHK)だ。「植物学者の夫と妻の話で、信念を持った主人公とそれを支える妻の愛がよかった」(千葉県・47歳)。「明るくわかりやすくテンポがいい。これぞ朝ドラの王道」(島根県・54歳)
「一貫した夢の追求と夫婦愛が最後までブレなかったのがよかった。登場人物にもさまざまな顔があり、単なる悪役がいなかったのも安心して見られた要因。植物の豆知識も得られて、まさに正しい朝ドラでした」(カトリーヌさん)
安心感といえばこれほど期待を裏切らないドラマはないだろう『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)が第4位。
「時事ネタを交えたブラックユーモアが相変わらず面白い」(広島県・47歳)と安定の面白さへの評価は高い。
「これって市原悦子さんの『家政婦は見た!』、松嶋菜々子さんの『家政婦のミタ』に続く第3形態なんですよね。ついにはジェンダーレスのモンスター家政夫になった設定は面白いし、現代的。時事ネタをうまく扱い、家事に関する知恵袋的なネタもあって、何も考えずに楽しめます」(カトリーヌさん)
話題を呼んだ考察ドラマに称賛の声が殺到
時代性があるといえば3位の『きのう何食べた?』(テレビ東京系)も西島秀俊&内野聖陽演じる同性カップルの日常を描くという現代的なホームドラマ。「主演の2人の自然な演技が素晴らしい。出てくる料理もおいしそう」(神奈川県・54歳)とシーズン2を期待していた視聴者も多かったようだ。
「今回は老眼鏡の話だったり親のお墓の話だったりと同性カップルに限らず年をとれば直面するリアルな問題が描かれていて、テーマ的にも素晴らしかった。そこに飯テロ要素も加わり、まさに深夜に見るにはぴったりのドラマ。それを西島秀俊さんと内野聖陽さんが演じているという贅沢さですよ」(カトリーヌさん)
そして、2位にはバカリズムが脚本を担当したタイムリープ系コメディーの傑作『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)がランクイン。「主人公と友達の会話はもちろんだけど、着眼点がスゴい! バカリズムさん天才と思いました」(東京都・45歳)などバカリズムの脚本とキャストの演技を称賛する声が多く寄せられた。
「次々と繰り出される平成&職業あるある、リアルすぎる女子トークと隅から隅まで面白かったですよね。安藤サクラさんが人生を繰り返すたびに見ている過去を、私たちも追体験できる構成の見事さ。
しかも、物語を破綻させずにきちんと伏線を回収して、最後は女子の友情物語として美しく完結させた。役者さんたちのお芝居も素晴らしかったですが、何よりバカリズムさんの脚本が完璧でした!」(カトリーヌさん)