“いい夫”を演じることは朝飯前
結婚以来、元夫の悪行はちょこちょこ報道されてきましたが、南野はずっと元夫をかばってきました。「徹子の部屋」(テレビ朝日系)では、元夫が南野のお母さんのお見舞いに一緒に行ってくれたこと、お母さんも元夫に感謝していると話していました。多少ルーズなところがあっても自分がカバーすればいい、両親も気に入っている“いい夫”な面もあると思って決断できなかったのかもしれません。しかし、「成功者に見られたい人」は「人にどう見られるか」ばかり気にしていますから、お見舞いのようなギャラリーがいる場所では、“いい夫”を演じることは朝飯前のことではないでしょうか。元夫は南野のお父さんの介護を進んで引き受けてくれたそうですが、「女性自身」によると、元夫は介護施設に振り込む費用を使いこんでいたとのこと。外面が良くても、ウラではこんなことをしているわけで、“いい夫”とは言えないと思います。
拙著『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)において、美女の婚活が難航しやすい理由を書いていますが、ダマされる美女にもヤバい点がないとは言えません。彼女たちの共通点は、おっとりしつつも頑固なこと。人を疑うことを知らないので、相手についてよく知らないままに交際をはじめてしまい、その後にヤバい事実が判明しても、聞く耳を持とうとしない。惚れた弱みという見方もできるでしょうが、プライドが邪魔して、本当のことを知るのが怖いのかもしれません。有名人であること、美女であることは現代の世の中では“武器”となりえますが、その分、それを利用しようと悪い人も寄って来るので注意が必要ということでしょう。芸能人であろうとそうでなかろうと、交際相手が「この間と言っていることが違う」「周りからの評判が悪い」と思ったら、周囲に意見を求めることをおすすめしたいと思います。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」