「久しぶりに(ドラマ撮影の)現場に戻れること自体もそうですが、何より仕事の話をしているときに楽しいなと思いました。3年ぶりのドラマでしたが、戸惑いのようなものはなかったですね」
2児の母でもある武井咲
テレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマプレミアム第一夜『顔』('24年1月3日夜9時~/第二夜『ガラスの城』は翌日放送)に、後藤久美子とともにW主演をする武井咲。
'17年に結婚し、現在は2児の母でもある彼女は、家族を優先する生活を送っている。
「本格的にお仕事に復帰したい気持ちはずっとあります。なくなったことはないですね。テレビを見ているときに、私だったらどう演じるかなとイメージすることもありますし。“子育てが落ち着いたら”と、考えているのですが、どのタイミングで落ち着くのかがわからなくて(苦笑)」
今回のドラマを含め、子どもたちはお母さんが仕事で活躍する姿を楽しみにしてくれているという。
「テレビや雑誌に出ている私を見て“かわいいね”って言ってくれることがあります(笑)。表紙になった雑誌を見ると“わぁ、すごい!!”って、喜んでくれて。“ママを見に本屋さんに行きたい”と言ってくれることもありますね」
ほほえましい光景が思い浮かぶエピソードを語ってくれた。このインタビューのほんわかした雰囲気とは対照的なドラマでは、美しい顔と歌声を持ちながら、顔出しをしない覆面アーティスト・井野聖良を演じる。
「松本清張作品というしっかりした骨組みのものが、現代版のドラマとしてアップデートされています。聖良は、ごく普通の、どこにでもいる音楽の好きな女の子。でも、顔を出せない秘密を抱えている。監督が“聖良は歌うことで自分のバランスを保っている”とおっしゃって。私自身も、台本を読んだときに彼女のいちばんの軸が歌や音楽で表現することだと思ったので、(歌唱部分も)私ではいけませんか?とお伝えして、プレゼンをしました」