旧ジャニーズ所属タレントが出演するテレビCMの動向を、東京キー5局を対象としたCM総合研究所の調査でみる(退所したメンバーが出演するCMも含む数値)。
所属タレント全体のテレビCM放送回数は7月度5347回(企業数は57社)、8月度は5415回(54社)、9月度は4888回(54社)。それが会見翌月の10月度は2109回(24社)、11月度1529回(20社)と激減した。
CMタレント好感度を見ると、所属タレントの総計で7月は638ポイント、8月は639ポイント。9月は651ポイントだが、10月は計283ポイント、11月234ポイントとなった。
木村拓哉のデータをみると、7月度放送回数549回(企業数5社)、CMタレント好感度181ポイント。8月度放送回数129回(企業数5社)、好感度102ポイント。9月度放送回数1189回(企業数5社)、好感度227ポイント。それが10月度放送回数は8回(企業数1社)、好感度10ポイント。11月度放送回数は10回(企業数1)、好感度1ポイントとなった。
放送回数に対してCM好感度が高い木村拓哉
CM好感度調査は、テレビCMのさまざまな「好感度」要素を測定するもので、調査モニターはノーヒントで「好きなCM、印象に残ったCM」をアンケート用紙に直筆で回答する。放映自体がなければ記憶に残らず、好感度数値も落ちてしまう性質のものだ。
木村拓哉出演のテレビCMは、この1年間に7企業31作品で、放送回数は6888回。放送回数ランキングでは36位と決してトップグループではないが、CMタレント好感度は1232ポイントと群を抜いて高い。
2位の広瀬すずは13企業、44作品。放送回数9704回(全体の19位)、CMタレント好感度898ポイントだった。木村拓哉、広瀬すずともに人気タレントだが、CM好感度という観点からすると、木村拓哉の突出ぶりがわかる。クライアントにとってはCMでのコストパフォーマンス効果の高いタレントといえる。