では、長瀬の近況はどうだろうか。
ヴォーカル&ギターの長瀬、ベーシストの山口を欠いたTOKIO3人は音楽活動をしていないが、長瀬は昨年、音楽性の合う仲間たちと組んだ新バンド「Kode Talkers(コード・トーカーズ)」の活動を開始。
昨年6月にはファーストアルバムをリリースし、昨年12月には横浜で行われた車&バイクのカスタムショーのステージでオリジナル曲を披露するなど、ミュージシャンとしてリスタートしているのだ。
彼のInstagramには趣味のバス釣りや愛車・ハーレーに関する投稿が多いので、しがらみにとらわれず、自由気ままに活動しているように見える。
ライブ活動限定なら意外と可能性あり?
はたして“5人体制のTOKIO”復活の可能性はどれほどあるのだろうか。
前述したように3人体制の現TOKIOのテレビ需要は減ってきており、ここから人気回復を図るのであれば、5人体制復活が起爆剤になるだろう。そういった商業的な意味合いだけでなく、現メンバーの3人が山口、長瀬とともに再びステージに立ちたいという純粋な気持ちもありそうだ。
山口は2018年に事件を起こした際、TOKIOに戻りたいという気持ちを吐露していた。それから年月が経ち、彼は彼なりに“今”を生きているので、自らTOKIO復帰願望は口にしないだろうが、機が熟して現メンバーから手を差し伸べられれば、前向きに検討するのではないだろうか。
問題は自ら脱退・退所を選び、自由を謳歌している長瀬だが、彼の現在の音楽活動を見ると可能性がゼロとも思えない。
長瀬の新バンド・Kode Talkersはロックバンドだが、楽曲はメロディーラインやリリックなどにポップスの要素も色濃くあり、TOKIO時代に長瀬が手掛けた曲を彷彿させる。長瀬自身もKode Talkersメンバーとして受けた昨年のインタビューで、あえてポップスをやっているという趣旨の発言をしているのだ。
つまりそれは、TOKIO時代の自分を黒歴史にすることなく、むしろTOKIOでの活動の延長線上に今の音楽があるという彼のスタンスが透けて見えるのである。
長瀬がTOKIOに完全復帰するという可能性は極めて低いだろうが、山口もベーシストとして復帰するならば、期間限定で合流するということはありえるかもしれない。