1位と2位には大物司会者の名物番組が
4位は『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)。「人のなれそめを聞いてもつまらない」(新潟県・44歳)、「結婚しないのも当たり前な時代に合わない」(千葉県・38歳)といった身もふたもない意見が寄せられたが、カトリーヌさんは「まさに!」と膝を叩く。
「時代観に合わない長寿番組も厳しい。2つ目のポイントに“パワハラ”があると思うのですが、昭和のフォーマットを今風にアレンジしても、どこかで齟齬が生じる。新婚さんに込み入ったことを聞きすぎると、ハラスメントになりかねない。
そのため、最近の『新婚さんいらっしゃい!』は、まるで『激レアさんを連れてきた』に出てくるような奇抜なカップルが多い。あえてツッコみやすい人を選んでいるようにしか思えない(笑)」(カトリーヌさん)
トップ3に食い込んだ『NHKのど自慢』も昭和を代表する番組だろう。意見の多くが、「生演奏がなくなり、カラオケになったことで番組の魅力が減少した」(北海道・49歳)といった“改悪”を指摘するもので、ファン離れが加速していることがわかる。
カラオケに変更した背景には、生演奏では最近の曲に対応できないことなどが挙げられるが、いずれにしても昭和のフォーマットでは無理が生じることから、方向転換を余儀なくされたといっていいだろう。マンネリを打破するために挑戦することが、必ずしも好評を得るわけではないところが、長年続いてきた長寿番組の難しさだろう。
続く、第2位が『サンデーモーニング』(TBS系)。「司会の関口(宏)さんが時代錯誤な意見を言うから」(滋賀県・50歳)と不満が噴出するように、カトリーヌさんも「最後のポイントが高齢化」だと同調する。
「マンネリ、パワハラ、高齢化──。長寿番組に影を落とす3大要素だと思うのですが、この番組は、パワハラと高齢化がそろってしまっている。かつての張本勲さんの“喝”に代表されるような高圧的な雰囲気に加え、演者に若手が乏しい」(カトリーヌさん)
こうした気配を感じ取ったのか、関口宏が勇退することが発表され、今年4月からは元NHKアナウンサーの膳場貴子がメインキャスターとなることが決定している。
「膳場さんは、子育てをするママさんでもあるので、今の時代感覚に合った新しい番組像を作ってくれそう。血の入れ替えが成功したら、TBSは一気に大御所たちへの肩叩きを加速させるのでは」(カトリーヌさん)