“童顔”アイドルが好みだった金子甚武容疑者(本人SNSより)
“童顔”アイドルが好みだった金子甚武容疑者(本人SNSより)
【写真】容疑者がハマっていた“童顔”アイドル、変顔を決める容疑者など

「頭ポンポン」スキンシップは多かった

 金子容疑者はSNSの投稿で《ももクロはたまんね〜わ》と熱烈ファンぶりをみせる一方、《ぱるるめっちゃかわいい。nineのひろろもかわいい》《渋谷にトリンドルたんいたお。かわいすぎたよ》などと告白。童顔が好みのタイプだったとみられる。

 卒業生の女子生徒は言う。

「ももクロの赤の百田夏菜子推しだと言っていました。ロックバンド『ヤバイTシャツ屋さん』も推していた。競技としてのドッジボールで“日本代表候補だった”と自慢し、クラブをつくってみんなを勧誘していました。

 日体大出身でとにかく足が速いんです」

 地元・上尾市のドッジボールクラブでは代表を務め、背番号は1。クラブ関係者によると、「運動神経バツグンで練習には厳しかった」。ジュニアチームをコーチすることもあった。

 卒業した別の女子生徒が振り返る。

「好きな先生でした。児童がつくる校内新聞で“先生の人気ランキング”をやったら、男の先生部門で人気ナンバーワンだった。一時期彼女がいたけど独身で、休み時間は先生の机の周りに女子が集まって、タメ口で話しても怒らない。あだ名は“じんたん”です」

 名前に“たん”をつけてかわいくしたもので、

「じんたーん」と呼ぶと、

「はーい」と答えてくれたという。

「いま振り返るとスキンシップは多かったです。そのころは好きだったし、年齢的にもそういうことは気にしなかったけど、女子の頭をポンポンしたり、ひざの上に乗せられた子もいました。特に問題にはなりませんでした」(同・生徒、以下同)

 30歳のころ正規教員として新採用。担任するクラスで独自にクリスマスパーティーを開いて自ら仮装するなどアイデアマンだった。子ども相手でも手加減せず、鬼ごっこをすると全力で追いかけたという。

「でも叱るときは叱るし、そんなところも好きでした。逮捕のニュースで警察車両の後部座席で身体を丸めて顔を隠す姿を見てショックでした。そんな姿は見たくありませんでした」

 学校ではヤングケアラーをテーマにした試験的授業を任され、他校の教員が視察する中、「何でも頼られてしまったらどう?」と子どもたちに質問して考えさせた。その様子はテレビのニュース番組でも取り上げられたほど。

 さて、冒頭の野望を打ち明けるくだりには続きがある。

《野望っつったら、日本一のプレーヤーになって、日本一バカな指導者、魅せて魅せて魅せまくりたいな。俺が日本引っ張りてー》(SNSより)

 バカな指導者どころでは済まない。子どもたちから信頼される立場を悪用した卑劣きわまりない犯行だった。