発言力と行動力で存在感“大”の2人
3位は野党からランクインした蓮舫氏。
「発言力があって、論戦になってもズバリ発言している」(大阪府・45歳・女性)
など、特に女性からの支持が厚い。
「総理待望の話題では野党議員は場外になりますが、その中での蓮舫待望論にビックリ。自民党に人材がいないということもありますが、それほど期待が高いという表れでしょう。メディア出身ということも加勢し、国会での質疑では発信力やトーク力はピカイチ。
歯切れの良さで、大臣の答弁を切っていくイメージです。そこが国民の評価につながっているのでしょう」
立憲民主党の前身である民進党では、'16年に党首を務めた。
「とはいえ、自身がもともと水着のキャンペーンガール出身ということもあって、そこに少なからず矛盾を感じている国民がいることも確か。加えて現実的な問題として、このまま立憲民主党が野党であり続ける以上、蓮舫さんが女性首相になることは極めて難しいですね」
2位は現在、東京都知事の小池百合子氏。'92年の参院選初当選以来、女性初の防衛大臣就任、女性初の自民党総裁選出馬、女性初の都知事当選など、日本を代表する女性政治家として長年にわたり存在感を発揮し続けてきた。
「都知事としての経験が評価できる」(大阪府・45歳・女性)
など、男女問わず幅広い年齢層から人気だ。
「小泉内閣では環境大臣を務め、政財界のトップを巻き込んでクールビズを定着させるなど、とにかく政治センスのある方です。続けて、もったいない運動、エコ社会の大切さなどを提唱するアイデアマンでもあります。
豊富な語彙力に加え会話力にも長けていて、多方面に発信することで社会に大きな影響を与える。加えて、ゴルフも歌もプロ級と、なんでもできる人ゆえに人を見下すところも指摘されます。能力があるだけに嫌みな性格が災いして、同僚議員からの評価が低いのが残念です(笑)」
今年7月には都知事選が控えている。小池氏が3期目の当選を目指すか、あるいは国政に復帰して長年の野望である“初の女性首相”を目指すか、その動向が注目される。
「小池さんは自民党を出て都知事になったあと、当時の民進党と組んで自民党をひっくり返そうとするなど仲間を蹴落とすようなことも平気でやってきました。最近は国民民主党の玉木代表と組んで自民党に戻る策を立てたりもしていましたが、なかなかうまくはいかなかったようですね」
党や選挙区を渡り歩く様子から“政界渡り鳥”とも“女帝”とも称されている小池氏。だが、昨年は都独自の新たな子育て支援が評価された。0歳から18歳までのすべての子どもに月額5000円を支給するもので、国に先行したスピード感のある施策に子育て世代から多くの支持が集まる。
「そうはいっても、これまでの行動が災いして政界での人望が圧倒的に薄いのは事実。71歳という年齢から考えても、女性首相を目指すよりこのまま都知事3選を目標とする可能性が高いと見ています」