花粉による肌荒れかなと思ったら
1)抗ヒスタミン薬を飲む
皮膚科を受診して処方された薬を服用。あるいは、市販薬の服用でも。目や鼻の症状の薬と同じものでOK。
2)帰宅したらすぐ洗顔
花粉を室内に持ち込まないように、外出から戻ったらすぐにうがいと洗顔を。その後のスキンケアも忘れずに。
3)帽子などでブロック
直接肌に花粉がつかないよう、帽子やマスク、マフラーなどで肌の露出をなるべくなくす。
花粉による食物アレルギーにも注意!
肌荒れと同じく、花粉症の珍しい症状のひとつに「花粉・食物アレルギー症候群」がある。花粉症の患者が食物アレルギーを併発するケースで、花粉症発症者のおよそ10人に1人いるそうだ。
国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルゲン研究室長の福冨友馬先生によると、花粉アレルギーの原因物質と似た構造の物質が、果物や野菜類の中に含まれているという。
症状は、口の中がヒリヒリする、のどがかゆい、唇が腫れるなどで、リンゴ、ナシなどバラ科の果物、柑橘系の果物、きゅうりやメロンなどのウリ科の野菜や果物、大豆など豆科の食物を食べた際に、こうした症状を起こす。
花粉が飛ぶ時季に特に悪化する、食後の口周りの異常は花粉・食物アレルギー症候群かもしれない。
「症状が出たら原因と思われる食べ物をとらないこと。生活に支障がなければ病院に行く必要はありませんが、我慢できないほどの痛みなどがあれば、迷わず専門医に相談を」と福冨先生は呼びかける。
教えてくれたのは……横関博雄先生●横関皮膚科クリニック院長。東京医科歯科大学医学部名誉教授、日本皮膚科学会認定専門医
取材・文/江頭紀子