過去にもあった“準備不足”
さらに、演劇・ミュージカルファンの間では、東宝による過去の“未遂”も指摘されているという。
「2023年10月に上演されたミュージカル『のだめカンタービレ』ですね。開幕直前の関係者向けのゲネプロでは、機構トラブルのために3回も中断が入ったとか。初日の公演は中断なく進んだものの、トラブルが何か所かあってスタッフが裏でザワザワする声が聞こえてきました。あれこそ準備不足だったと思いますよ」
“未遂”は、上白石萌音と橋本環奈が主演した2022年の舞台『千と千尋の神隠し』でも。
「全公演のチケットが即完売した人気作ですが、十分に事前準備ができていたとは言い難い。コロナで稽古が何度も中止され、海外在住スタッフとの連携不足もあり、稽古スケジュールがカツカツに。舞台での通し稽古は1度もできず、上白石さんに至ってはゲネプロが中止されました。橋本さんはこれが初舞台でしたが、ぶっつけ本番だったといっても過言ではありません」
こうした東宝の“ギリギリ癖”を知っているファンは少なくない。
「コロナなどの“納得せざるをえない”理由ではなく、準備不足。また、過去にも“未遂”が何度もあったこと。《その時の反省をもっと生かせなかったのか》と、総合的にファンの怒りは頂点に達しているわけです」
東宝側の詳細な説明が待たれる。