“顔圧”の強さで存在感を発揮
第5位は笑福亭鶴瓶。ドラマ『タイガー&ドラゴン』(TBS系)などキーパーソンから、主演を務めた『しずかちゃんとパパ』(NHK)まで出演作は多く、役者としても引っ張りだこだ。
「味がある。役になりきっていて違和感がない」(兵庫県・女性・51歳)
「普段ニコニコしているのに、怖い人も本当に怖く演じられる」(大阪府・女性・58歳)
と、80票を集めた。
「人情味あふれる役から、善人役、悪役まで幅広い。えびす顔でいつもニコニコしてるけど、実は笑ってないんじゃないの?と思わせる怖さがある。両極端で、白い鶴瓶と黒い鶴瓶がいる気がします。
鶴瓶さんもそうですが、いい顔を持っているというのは芸人がドラマに使われる大きな理由のひとつ。顔圧が強いので、それだけで画が持ってしまうところがある」
第4位はNHK連続テレビ小説の常連で、『芋たこなんきん』『あさが来た』に続き、『ブギウギ』に看護師役で出演中の友近。
「どんな役でもなりきる憑依型」(兵庫県・男性・65歳)
「モノマネで特徴を捉えるのがうまく、それが演技にも生かされてる」(千葉県・男性・54歳)
など芸人としてのスキルを支持する声が多く、82票を集めた。
「シリアスな役からアットホームな役まで何にでもなれる。『あさが来た』の女中役も良かったし、実際どんな役を演じてもうまいですよね。モノマネがうまい人って役へのなりきり方がシームレス。どんな役にでも瞬時になりきることができてしまう気がします」
第3位は、ネプチューンの原田泰造。NHK大河『篤姫』『龍馬伝』『花燃ゆ』の3作に出演。主演作も多く、現在は『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(フジテレビ系)の主人公を演じている。
「個性があるのに役ではそれを感じさせない」(千葉県・女性・48歳)
「芸人というより役者の顔つき。芸人だと知らなければ、普通に役者だと思えてしまう」(埼玉県・男性・44歳)
と、98票の支持を集めた。
「もう役者としてのイメージが強く、安定感を感じます。『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』のアップデートできないお父さん役のように、役者さんがやるとちょっと重く感じられるような役柄も、すごく軽やかに演じられる。
個人的にはサウナーを描いたドラマ『サ道』(テレビ東京系)が好き。泰造さんって結構いい身体をしているんですよね(笑)。彼は芸人のときもよく脱いでるイメージがあって、それで『サ道』の主演に抜擢されたのかも?」
第2位は『その男、凶暴につき』『アウトレイジ』シリーズなど、自身の監督作に多く主演。大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』で演じたハラ軍曹も話題を呼んだビートたけし。
「狂気に満ちた役のときの演技がすごい」(広島県・男性・45歳)
「そこに立っているだけで場を制する圧倒的な存在感」(東京都・男性・54歳)
と、そのカリスマ性で102票を獲得。
「最高峰の監督であり、またキタノ映画の最高の俳優でもある。フジテレビ系の『実録犯罪史シリーズ』では犯人役を演じていて、そうした昭和の闇を表現するのがうまい。
『戦場のメリークリスマス』で演じたハラ軍曹が“メリークリスマス、ミスター・ロレンス”と言うときの笑顔も非常に印象的でした。
正直それほど演技が達者な方ではないけれど、存在感がある。だから1度見るとものすごく印象に残るものがありますよね」