私の今の夢は100歳まで生きること
「これまで大きな病気、ケガといえば、一週間入院した骨折と今は薬をのんで寛解したリウマチだけ。本をまとめるときに子ども、孫、ひ孫に元気なワケを聞いてみたら、
1.毎日、体を動かす
2.なんでもよく食べる
3.小さいことは気にしない
4.好きなことをする
5.家族とよく話す という声があったな。
自分の心の基本は『我慢』かもしれねぇな、と思っています。戦争中から戦後、国民みんなが我慢を強いられた時代があって、そのあとも旦那の介護があったり、つねに楽しい生活をおくってきたわけではねぇからなぁ。つらいこと、厳しいことが降りかかると、いつもじっと我慢だった。今の人たちは『我慢』って言葉が嫌いかもしんねぇけど、我慢のあとはきっと良いことがあると思うんだ。厳しい冬のあとは、温かい春が来るようにな。
そんな『我慢』の気持ちを持っているからこそ、なんでも前向きになれるんだと思うよ」(ちよ)
「よく視聴者の方から、『なぜ、“最強”ばあちゃんなの?』と聞かれることがありますが、いつも同じ答えを返しています。
『どう考えても最強だからです(笑)!』
答えになっていないように思いますが、ばあちゃんのそばにいて、いつも思うんです。いくつになっても、畑仕事もして自立して暮らしていて、記憶力もすごい。何でも自分でできるし、我慢強くて、物を大切にし、料理がとても上手。どう考えても“最強”です。
とくに尊敬しているところは、この歳になっても料理作りに手を抜くことがないところです。健康に配慮したバランスの良い献立はもちろんのこと、料理一品一品の彩りのバランスもこだわって食事の支度をしています。私も子を持つ母親として見習いたいお手本です」(ゆい)
ちよさんの楽しみは、5世代にわたる大家族が集まって近況報告やら昔話やら、ごはんを食べながらワイワイと盛り上がる時間。そんなちよさんの、これからの夢は?
「私の今の夢は100歳まで生きること。玄孫たちが物心つくまでは元気でいたいなぁ。それまでは玄孫たちと遊びながら、見守っていくつもりだぁ。いつまで気を若くしていられるかわからないけど、そのために一日一日を大事に暮らしたいと思います」(ちよ)
写真/海保竜平