40票で8位にランクインしたのは自民党の選挙対策委員長を務める小渕優子氏だ。
「自身の疑惑について何の説明もしていないのに、要職に就いて不正の調査をしているから。不正をする世襲議員はいらない」(38歳・大阪)
'14年に政治資金規正法違反が発覚。帳簿データが入った事務所のパソコンは“ドリル”を使って破壊されていた。結局、秘書が有罪判決を受けて幕引きに。
「小渕さんは過去の事件を反省し、党内では長らく地道に“雑巾がけ”をしてきた。今回の裏金問題では、自民党が立ち上げた『政治刷新本部』のメンバーに入っているが、過去に不祥事があったからこそ、政治とカネの問題を厳しく指摘できるのが彼女だと私は思っています。ただ、国民から反発の声が出るのは、彼女がその思いをきちんと受け止められていないから。“新生”自民党にふさわしい存在だとアピールできるかが今、問われています」(角谷氏)
7位は45票を集めた、萩生田光一前政調会長。
「統一教会、加計学園、裏金など、いつも悪さをしているのになぜか重用されている」(46歳・神奈川)
パーティー券問題で萩生田氏は、5年間で計2728万円の還流を受けたことが明らかになっている。
「萩生田さんは“党人派”と呼ばれる、いわゆる市議や都議を経て国会議員となった、たたき上げ。人情味があって、いろいろなところに目配りができて気の利く人ですから、国民に期待されていた部分もあったのでしょう。それが安倍さんの横についたことで、“甘い汁”を吸ってきた人だと見られてしまうようになってしまった」(角谷氏)
積み上げてきた信頼も、一瞬で崩れてしまった。
6位にランクインした河野太郎デジタル相。48票が投じられた。
「問題が噴出しているマイナンバーカード利用を推し進めすぎ。何かウラに推し進めたい理由があるはず。信用できない」(59歳・東京)
「マイナンバーカードへの対応が酷すぎ。保険証廃止など、どうして性急に進めるのか理解不能」(52歳・新潟)
マイナンバーカードの問題以外に、新型コロナウイルス蔓延時には、ワクチンが不足するとわかっていながら、それを公にしなかったと指摘を受けた。官僚へのパワハラ疑惑も報じられ、その人間性に不信感が持たれているよう。
「自分の意見ばかり優先で、人の意見を聞かない人というイメージがあることがよくわかります」(角谷氏)