店内では、黙々とラーメンを作っているだけでなく、業務について同僚と真剣に相談する様子や、女性従業員と楽しそうに会話をする姿も見られた。
だが、その裏で再び、動き出す。榊容疑者は、'23年1月に性懲りもなくワークショップを開催していた。
「'23年夏のクランクインを目指し、自主製作映画を作ると公言していたそう。名前も“榊シンイチ”と改名すると宣言していたと聞いています」(舞台俳優)
「カメラテストだから」と行為を強要
ワークショップが終わると、参加者を集めた飲み会が開かれていた。参加していた女性が帰ろうとすると榊容疑者は執拗に声をかけていた。この日は最終的にひとり帰路についた榊容疑者だったが……。
「ワークショップを開催して、あわよくば女性を食い物にしようと考えていたのかもしれませんよ。榊はこれまで何度も、そうやって手を出してきたんですから」
そう話すのは、榊容疑者の知人だ。これまで行ってきた、おぞましい手口について、明かしてくれた。
「ワークショップには、女優志望の女の子たちが来るのですが、そういった子に演技をさせて失敗すると“おい! おまえやる気ないなら外に出ろ”と怒鳴りつけるんです。榊が女の子を外に連れ出し、しばらくして戻ってきたら女の子が顔を不自然なほど紅潮させていたことがありました。そこで無理やり……という話を聞いたことがあります。榊から“映画に出してやる”と言われて一緒にホテルに行ったけど、結局は仕事をもらえなかったなんていう子はザラ。避妊してもらえず、事後に榊から“ピル飲めばいいじゃん”と言われたと話していた子もいました」(知人男性、以下同)
榊容疑者は、立場を利用した性的搾取を繰り返していたようだが、悪事はそれだけではないと、知人男性は続ける。
「オーディションという名目で、マンションの一室に女の子を呼ぶんです。そして“じゃあ、ヤれよ。カメラテストだから”と言って性行為を強要し、その様子をカメラに収めていたそうです。その動画は、仲間内で回して楽しんでいたみたいです。また、榊が自身でオナニーする動画を、LINEで女性に送ったりもしていたそう」
悪質な所業の榊容疑者が、これまで野放しにされていたことは恐怖でしかない。ただ、逮捕前は孤独な日々を過ごしていたよう。
前述したラーメン店の従業員は、
「店は'23年7月に、オーナーともめて退職しています。その後は何をしていたのか、知りません」
と話すだけだった。
家族にも支援者にも見捨てられ、今は留置場の榊容疑者。非道を繰り返した男には、どんな審判が下るのか。