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「子どもを増やすっていうときに、私、“同窓会”ってすごくいいと思うんです」
同窓会で久々に会ったあの人と盛り上がり、その後付き合い、そして結婚─夫婦のなれそめに、わりとよくある話である。しかし、それを“目的”とするような施策が物議を醸している。冒頭は岡山県の伊原木隆太知事の発言。
「15日、伊原木知事は来年度当初予算案について“少子化対策”に特に力を入れると宣言。一般会計の総額、約7506億円のうち約199億円を出会いや出産・子育てを支援するための少子化対策に充てるとしました」(地元紙記者、以下同)
少子化は日本だけでなく、世界的な問題といえる。国の支援だけでなく、各地方自治体がその対策を考えるということは、大変に意義があることだろう。
「“お持ち帰り”されればいいってこと?」
しかし、それに賛否の声が上がっている理由は……。
「若者が結婚や子育てなどを考えるきっかけになるよう、“同窓会”の開催経費を補助する市町村に、『補助金』を出すということなのです。年齢制限を設けて、現段階では30代程度までをターゲットとして支援していく予定だそうです」
子どもを産む前には、多くの場合、“結婚”がある。しかし、そこに至るまでには「出会いがない」という人は少なくなく、そのためマッチングアプリなどネットでの出会いも珍しくない現代。確かに同窓会というリアルの出会い、ほぼ同数の異性が集うのは、格好の出会いの場かもしれない。当然ながらそこにいるのは同い年ばかりとなる。しかし、SNSでは否定的な意見も目立った。
《同窓会支援が少子化解消に効果的なロジックはなんなんだ…?》
《え!? 同窓会セックスさせようとしてる!?》
《同窓会で「お持ち帰り」されればいいってこと??》
(『X』より。以下《》は同)