「そんなに美しい方とは言わんけれど(笑)」
「このオバサンやるね」
麻生太郎副総裁が、今年1月の講演で上川陽子外相について触れた発言が大炎上。
《女性蔑視もはなはだしい》
《まさに老害。早く辞めてほしい》
など、SNSでは批判が殺到した。
“失言王”の異名をとる麻生氏は現在83歳。自民党は内規で「衆議院の73歳定年制」「参議院の70歳定年制」を設けているが、あくまで比例区に限ったもの。しかも2022年の参院選では70歳以上の5人が“特別扱い”で公認されるなど、ルール自体が形骸化している。
この国ではオーバー70、80の議員は当たり前。最近では国会中に爆睡する奥野信亮氏(79)、おぼつかない足取りで歩く二階俊博氏(85)の姿に「国会は介護施設じゃない」と、国民もあきれモードだ。
日本では2025年4月からすべての企業で「65歳までの雇用確保」が義務づけられるが、いまだ多くが「60歳定年制」を採用している。そこで週刊女性は30~60代の男女1000人を対象に「今すぐ辞めてほしい60歳以上の政治家」アンケートを実施。厳しい声が続々と上がった。
高齢化が進む共産党“出る杭”の女性議員
5位には同率で2人がランクイン。志位和夫氏(69)は20年以上務めた共産党委員長を今年1月に退き、新たに議長に就任したばかり。
「自分の退陣を求めた党員を除名するなど、ちょっと怖い」(神奈川県・53歳・女性)
などの意見が聞かれた。
「志位さん個人というよりも、共産党全体に対する国民の期待度が低いのかも」
とは、政治評論家の有馬晴海さん。金権政治に批判が集まるなか、共産党は唯一、企業・団体献金を受け取らない政党だ。しかし党内の高齢化は進む一方で、前回の衆院選では当選者の平均年齢が62.3歳と、もっとも高かった。
「福祉に力を入れるなど正しいことをやっているのに、その意見が1ミリも社会に反映されない。国民には、実現不可能な理想論としか映らないのかもしれません。新しい委員長に女性として初めて田村智子さんが就任し、これからどう変化するか興味がありますね」(有馬さん、以下同)
同票5位は立憲民主党代表代行の辻元清美氏(63)。
「揚げ足をとってばかり」(新潟県・46歳・男性)
など、特に男性からの不支持が目立つ。
「蓮舫さんと辻元さん、2人とも同じ政党で、与党を厳しく追及し、頑張る女性議員の代表というイメージです。でも蓮舫さんのほうは、先月行われた週刊女性の読者アンケートで『総理になってほしい女性議員』にランクインしていました。もし蓮舫さんより年齢が少し上なだけで辻元さんの評価が下がるのなら、ちょっと気の毒ですね」
女性議員で党の顔とも見られることで“出る杭は打たれる”のか? '22年の衆院選ではまさかの落選。一度議員バッジを失ったが、同年の参院選で比例当選を果たした。
「年齢以外で蓮舫さんと違う点は、あの大阪弁(笑)。答弁の激しい印象が強く、それで損をしている気もします」