発行元は「ご遺族に謝罪したい」
『宝塚GRAPH』11月号が発行された時はすでに、“ヘアアイロン事件”は報じられている。そのような状況下で、なぜ遺族の思いを蔑ろにするような発言をしたのか。
「宙組に蔓延る“いじめ文化”にどっぷりつかってしまい、AさんやAさんのご家族の気持ちを酌むことができなかったのでしょう。意図的に“ヘアアイロン”や“絆創膏”という言葉を使用したわけではないでしょうが、怒りを買っても仕方ない失言だったと思います」(宝塚関係者、以下同)
宙組に“いじめ文化”が根付いた原因として、『週刊女性』は昨年、元トップスターの真風涼帆(まかぜ・すずほ)の影響が大きかったと報じた。彼女はいじめのターゲットに“貴方のそういうところがみんな嫌いなんだよ”などと暴言を吐き、泣かせていた。
「天彩さんも、真風さんやほかの上級生から“指導”を受け、泣いていたことがありました。真風さんのやり方を近くで見ていた天彩さんは、あしき“伝統”を受け継いでしまったのかもしれません」
'23年11月号『宝塚GRAPH』の天彩の発言について、同誌の発行元である『宝塚クリエイティブアーツ』に問い合わせたところ、
「詳細については、宝塚歌劇団等とご遺族との協議に関係する事項となりますので回答を差し控えさせていただきますが、当社として、ご遺族代理人のご指摘は真摯に受け止めており、ご遺族に謝罪したいと考えております。ご遺族との間では代理人を通じて協議させていただく予定です」
と謝罪する意向だという。
遺族側が求めるのは上級生が真実を認め、謝罪すること。今もなお、劇団側の姿勢が問われている。