“坐骨神経痛”の謎
もう一つ、疑問点がある。
'23年11月以降に、小峰議員は座骨神経痛で議席に座るのが困難という診断書を事務局に提出しているはずだが。
「座骨神経痛は膝から下なんです。だから、椅子は座れないけど、床なら大丈夫なんですよ。医者の診断書もあるから見てくださいよ。私が嘘を言っているとでも?」
─でも、バイクで議会に行っているんですよね?
「バイクは2分くらいだから大丈夫なんですよ。5分ぐらいから痺れが出てくるんです」
宴席では痛みが出ないということらしい。反論しながら、怒りの発言も飛び出した。
「もっと問題なのは、これを盗撮した人です! 許せない」
やはり被害者意識があるようだ。小峰氏について、同僚である西東京市議で元タレントの長井秀和氏に話を聞いた。
「小峰大先生は、議会に来ても座骨神経痛で席に座れないと、1分もせずに議場から退場する“レアキャラ議員”です。ツチノコ、ネッシー、口裂け女と並ぶ都市伝説級な存在。コンパニオン飲み会では、座骨神経痛を緩和する方法が見つかったようですね。座ると痛いと言っていたのに、女性を膝に乗せると喜色満面で心地よく座れるんですから」
かつての芸人時代を思わせる毒舌で一刀両断する。
小峰氏の取材を続けていると、自宅前に彼の妻が顔を出した。写真について聞いてみると……。
「アウトですよ、完全に!!」
妻のあまりの剣幕に、小峰氏は黙り込んでしまった。
翌3月15日、座骨神経痛で議会に出席ができないことについて、小峰氏の事務所に電話で問い合わせると、意外な答えが。
「一身上の都合で、今朝、辞職届を出しました」
これにより議会で追及されることはなくなったが、家で妻から厳しく叱責されることになるかも……。