かつてキー局のバラエティ番組を担当した制作会社プロデューサーは、「そもそも古いバラエティーですから」と苦笑いする。
センシティブな問題の後に悪ふざけ
1985年に放送スタートし、来年で40周年を迎えるご長寿番組『アッコにおまかせ!』。1990年代後半には和田の“芸能界のご意見版”キャラを生かした、現在の情報バラエティのスタイルにリニューアル。芸能ニュースや政治家の不祥事に至るまで、とにかく話題の時事ネタを拾っている。
「バラエティーで使われてきた“実は同姓同名さんでした”のノリは、視聴者がテレビに向かって“何だよ”と文句を言って終わっていましたが、現在はSNS全盛の時代。ちょっとした文句でも瞬く間に拡散、多数に共感されることでバズり、結果的に番組批判のムーブが起きてしまいます」(前出・プロデューサー、以下同)
また各局ともネット配信ありきで番組構成、制作が行うのが主流で、視聴者を“煽る”、番組を“引っ張る”といった演出方法は意味をなさないという。
「何とか“話題の大谷選手で1時間”と練られたのでしょうが、前半で選手自身も関与が疑われる可能性のあるセンシティブな問題を扱っていただけに、そんな落差もあって“同姓同名”のインタビューは“悪ふざけが過ぎた企画”に映ってしまったのかもしれません」
“バラエティ”と謳えば何でも許される時代ではなさそうで。