テレビだけでも10本以上のレギュラー番組を抱え、2023年のNHK紅白歌合戦でも司会を任された、今や“国民的司会者”とも称される活躍ぶりの有吉。しかしながら不思議なことに、ニュースや時事ネタを扱う情報番組やワイドショーからはお呼びがかかっていない。

「いえ、実は“ニュースキャスター”には挑戦しているんです」とは、キー局のバラエティ番組に携わる放送作家。

 2013年から2015年にかけて、テレビ東京系で不定期放送された『有吉のバカだけど…ニュースはじめました』。有吉がキャスターとなって「TPP」「アベノミクス」「年金制度」といった、当時に話題になったニュースを専門家の解説によって読み解くというバラエティ色の強い番組だった。

自身もヘビースモーカーだった有吉

SNSで拡散されている、『ミヤネ屋』取材で韓国を訪れた宮根誠司の路上喫煙
SNSで拡散されている、『ミヤネ屋』取材で韓国を訪れた宮根誠司の路上喫煙
【写真】「本当に悪い顔してる」有吉が嘲笑った、宮根誠司の韓国・路上喫煙シーン

「ただ各識者によるお堅い話が続く、笑いに昇華させにくい番組スタイルが合わなかったのか、有吉さんの毒舌が生かしきれない不完全燃焼の印象でレギュラー昇格も叶いませんでした。以後にも、帯番組のオファーを出した局もあったそうですが、いい返事は返ってこなかったと。

 やはり根っからの芸人ですから、芸人仲間と一緒になってわちゃわちゃする方が性に合っているのでしょう。それにラジオでの発言も、宮根さんだから“口撃”したというわけではないと思いますね」(前出・放送作家、以下同)

 実は有吉も今でこそ非喫煙者だが、10年ほど前までは超がつくほどのヘビースモーカーで、卒煙するのに何度も挫けそうになった身。

「愛煙家が一転して嫌煙家になるのは“あるある”で、喫煙者の芸人にもなんとなく当たりが強く見えます(笑)。それにラジオでも度々、タバコ関連のメールが多く読まれている印象もあり、喫煙者のマナー違反には余計に苛立ちを覚えるのかも。

 しかも外国でルールを破ってまでタバコに執着する姿が周りからどう見られているか、大物の宮根さんをあえて見せしめにしたのも、すべての喫煙者に対するイジりだったのでしょう」

 さらに愛煙家が肩身の狭い思いをしないために、か。