「5歳でお母さんを失った麗禾ちゃんは、麻央さんの面影を追うようにアナウンサーへの思いを語っていましたが、同時に、歌舞伎役者への憧れを抱いていました。今回の女優業への挑戦といい、今の彼女の中では“お父さんと同じ演技の世界に進みたい”という気持ちが強くなっていると見受けられます」
かつて團十郎は、麗禾ちゃんたっての希望で歌舞伎の芸事を伝授。2022年には子役扱いでなく女優として、60年ぶりに歌舞伎座で主演を務めているほど。
麗禾が“女性歌舞伎役者の顔”になる日
「この興行は團十郎さんの襲名披露とあって特例かと思われました。しかし、続く2023年には尾上菊五郎さんの娘で女優の寺島しのぶさんが歌舞伎座の舞台で主役級の役を演じることにつながったのです」(川内さん、以下同)
寺島も幼いころ、歌舞伎役者を志すも、女性という理由で現代劇の世界に進んでいる。
「麗禾ちゃんの熱意で、歌舞伎の世界も変わりつつあるのですから、彼女が大人になるころには“女性歌舞伎役者”が浸透していてもおかしくありません。彼女が女優業を本格的に始めることは、現代劇の道に進んだ寺島さん同様、いつでも歌舞伎役者ができるための準備なのでしょう」
本来、歌舞伎とは常識を逸脱する意味の“傾奇”が語源。團十郎と麗禾ちゃんなら、女人禁制という歌舞伎界の常識を打ち破ることができる!?