タレントの所属先なのか、エージェント業務なのか

「性加害問題にかかる補償業務は、ジャニーズから社名変更したSMILE-UP.社が引き継いでいます。タレントのマネジメント・育成業務などを行うSTARTO社としては、その問題に関わらず、今も苦しんでいる被災地の方のためにプロジェクトを立ち上げたのでしょう。

 ですが、一般的にSMILE-UP.社とSTARTO社の判別は難しいですし、補償が完遂していない中での発表に違和感を覚える人もいるようです。

 また、ファンの中でもタレントとSTARTO社の契約がどうなったか明らかになっていない中でのプロジェクトに戸惑っている様子が見受けられます」(アイドル雑誌編集者談)

 ネット上では、新会社に移籍しただけではないかと何も報告がないことに疑問を感じている人もいる。

「めざましテレビで『所属アーティスト14組』って言ってたけど、ここで出てきたグループは会社とマネジメント契約で、出てこなかったグループはエージェント契約とかってこと?結局会社名と社長だけ変わったけど中は一緒?」

「STARTO ENTERTAINMENTってエージェント会社じゃなかったの??こんなことするのは完全にマネージメント会社ですよね」

「原則的に各ユニットが芸能事務所を立ち上げ、そこからSTARTOとエージェント契約を結んで芸能活動を続けるという解釈になると受け止めたが、違うということなのだろうか。これだと看板の架け替え」

 同プロジェクトに参加する14組は、4月には東京ドーム、5月には京セラドーム大阪で開催される大規模コンサートも控えている。タレントの契約形態や、楽曲・ファンクラブにかかる権利の所在が明らかにされていない中で、大きな発表がなし崩し的に行われていると感じる人も多いようだ。

 被災地の支援は重要な意味がある一方で、新会社には諸問題に対する説明責任が問われている。