佳子さまたち家族の絆がより一層深まる
「娘たちも、ちょうど私が病院に入院していたときは学校が夏休みだったこともあり、宮さまと一緒に、あるいはそれぞれ都合のよい折に、よく見舞いに来てくれました(略)。
佳子は、ほぼ毎日こちらを訪ね、私の傍らで学校の夏休みの宿題をしたり、留守にしていた家で私がいなかったときの家の様子や、スケートの練習について楽しそうに話してくれました」(紀子さま)
「子どもたちの中でも特に下の、もう今は下とは言っていけないのですかね(一同笑う)。次女の佳子にとっては、母親と長く一緒にいられる時間がとてもうれしかったみたいですね。ですから、足しげく通って、病院で宿題をしていたんでしょうね。(略)
上の眞子につきましては、佳子ほど長く頻繁に行くということはなかったと思いますけれども、その分、私との会話の時間が多くなりまして、その意味でいい父娘交流ができたと思っております」(秋篠宮さま)
ご夫妻のやりとりから、悠仁さまの誕生に向けて、佳子さまたち家族の絆がより一層、深まっていく様子が手に取るように感じられ、とても微笑ましかった。'06年9月6日午後3時過ぎ、佳子さまは父親と姉の3人で入院先の愛育病院を訪問し、弟の悠仁さまと初めて対面した。
佳子さまはこの日午前、学習院初等科の始業式に出席していた。青のチェックのワンピースを着た佳子さまは病院玄関前で秋篠宮さまや眞子さんと車を降り、「おめでとうございます」などとの記者たちからの声かけに笑顔を見せ、会釈をして病院内に入った。
秋篠宮さまが悠仁さまにつけた愛称は「ゆうゆう」。家族の間では「ゆうちゃん」と言われていたらしいが、佳子さまたちは、さらに親しみを込めて「ゆっぴー」と呼んで可愛がっていた。
'14年12月15日に行われた成年を迎える前の記者会見で佳子さまは、記者たちから悠仁さまについて尋ねられ、次のように答えた。
「弟につきましては、私は幼いころから弟か妹が欲しいと思っておりましたので、弟が生まれたときは非常にうれしかったことをよく覚えております。年は離れておりますが、ケンカをしたり一緒に遊んだりしております。最近は姉が海外にいて、また、両親も仕事で家にいないことが多かったため、2人で折り紙をしたり本を読んだりして過ごす時間もございました」