退社後に“二郎回り”
「休みが平日になることもありますが、週休2日の普通の会社員です。'95年生まれの28歳。基本的には社内で仕事をしていて、合間の外に出られるときに食べに行ったり、日中に外に出られない日は退社後に“二郎回り”が始まって、そこから3杯くらい食べたり。早く退社できた日はそこから4〜5杯とか。夜10時までやってる店舗も複数あり、目黒店は夜11時までやってますし、『新宿歌舞伎町』は深夜2時半までやっているので。日々ローテーションで変えていけば夜からでも回れなくはないですね」
まるで義務かのように二郎を複数回る日々。頼むのは基本的に『小豚(しょうぶた)』。一般的なラーメン店における“並盛りのチャーシュー麺”にあたるのだが、麺は普通のラーメン店の2倍以上となる300グラム程度から、豚はチャーシューというより“肉塊”と呼ぶべきものが乗る。
「今年の1月7日だったと思いますが、その日が10杯でこれまでの1日の最高ですね。『一之江』で2杯食べて、『めじろ台』で1杯、都内に戻って『桜台』。ここまでが昼なんですけど、夜は『藤沢』で2杯食べて、『関内』で2杯食べて。その後に都内に戻って『歌舞伎町』で2杯ですね」
都内の端にある店舗からスタートし、都内を横断するように逆端の店舗へ。そこから神奈川へ。最後に都内の最も遅くまで営業している店舗へ。この日、単純に店舗移動だけで200キロ以上の移動距離……。目的は二郎を食すこと、以上。
「なぜ、それほどまでに二郎を食べるのか?」。彼に最も聞きたいことはここだ。この質問はいくつかの観点に分けて尋ねた。