ところが今回、大きな“挫折”を味わった15歳に声をかける友だちはいない。中でも不登校活動を手放しで称賛し、「僕が会社の社長だったら即戦力として採用」と評してきた1番の“理解者”ともいうべき脳科学者・茂木健一郎氏もスルーを決め込んでいる。

「ここ数か月の茂木さんといえば、岸田文雄内閣やダウンタウン・松本人志さんの性加害問題に熱心で、SNSやYouTubeで持論を展開し続けるもイマイチ話題にならず。“職業差別”発言で辞表提出した静岡県の川勝平太知事に矛先を変えています。

 ゆたぼんの“ゆ”の字すらでてこないところを見ると、義務教育を終了して“不登校”ではなくなった、何者でもなくなった彼に興味はないということでしょうか……」(ITライター、以下同)

勉強したいんなら頑張ってやればいい

ゆたぼん一家で撮った、幸せそなお正月の1枚(中村幸也公式インスタグラムより)
ゆたぼん一家で撮った、幸せそなお正月の1枚(中村幸也公式インスタグラムより)
【写真】ゆたぼん、中学生最後の誕生日パーティーに集まった“オトナたち”の面々

 茂木氏が“ゆたぼん”に最後に触れたのは受験が始まる前の1月のことで、「ゆたぼんが進路に悩んでいるようだ」と、YouTube視聴者から見解を求められてのこと。茂木氏は【普通に高校に行く、普通に大学に行くという選択をしてもいいのかなと思います】とも選択肢としつつ、

【最近会えてないんだけど、ネットからの情報を見ると、ゆたぼんもだいぶ大人っぽくなってきたし、最近はずいぶん勉強しているみたいなんでね。大いに結構なことだな、たくましくなってきたなと見てますけど。

 もともとゆたぼんがYouTubeやったり、企画したりとかすごいなと思って。絶対に世の中に出た時に役に立つよなって。まあ、ゆたぼんはもう世の中に出ているんだけどね。勉強したいと思ってるんだったら頑張ってやればいいなと応援してますけど、相変わらず】

 受験を控えたゆたぼんに対し、これまで熱心に活動を応援してきた当事者とは思えない、まるで他人事にも聞こえるエールを送るにとどめ、多くの時間を割いて説いたのは大学入試のあり方や問題点だった。

「ホリエモンこと堀江貴文さんとのYouTube対談(2022年11月)で、ゆたぼんの活動を賛同してくれると思っていたら、“若いってだけでやっていることに価値はない”とバッサリ切られて言葉を失った茂木さん。そこからトーンダウンしてしまった感はありますが……」

 ゆたぼんの勇気ある高校不合格の発信に反応したのは、“アンチ”に噛み付く“ゆたぼんパパ”中村幸也氏と、高校受験に苦労した息子を持つ医師・木下博勝氏だけ。問題はあれども、最後に支えてくれるのは身内だけなのかもしれない。