役者・板垣は0の時代のまま
これまでの作品を見ていると、共演者と距離を縮めることが得意なイメージだと伝えると、
「ほんとですか!? そんなこともないと思いますけど、いや、どうなんだろう……。今回の映画に出演するという情報が解禁されたタイミングがドラマ『マルス-ゼロの革命-』の撮影中で。
みっちー(なにわ男子・道枝駿佑)から“〇〇やるんだね”って言われたんです。それが、陰陽師の陰陽を独特な読み方にしていて、師しか合っていなかったので、最初はなんのこっちゃ?とわからなくて。
一瞬、時が止まりました(笑)。そのときのみっちーの表情がかわいくて。“楽しみにしてる”って言ってくれていたと思います」
今作は、安倍晴明が陰陽師になる前の0の時代を描く作品。俳優・板垣の0の時代について尋ねると「ずっと0のままです」と言う。
人気、話題作に途切れることなく出演している印象があるが、
「いやいや。やっぱり自分の芝居に対しては常に空腹でないといけないように思うんです。満たされたときに、表現者としては終わってしまう気がして。
もちろん、満たされる瞬間はありますよ。ただ、映画が顕著ですが、撮影から数年たって作品が完成して、試写で見たときに“今だったらこういう芝居をするのにな”と思う。たぶん、役者人生の中でそういうことをずっと繰り返していくんだと思います」
プライベートで0から1にするべく挑戦してみたいことを聞くと、
「洋服は作りたいです。デザイン画だけはあるんですよ。ただ、それを形にすることが難しくて。ファッションの仕事をさせていただくことがあるので、そこで仲良くなったデザイナーさんに相談したらパタンナーさんを見つけるのが大事だと言われて。
いつまでにというより、30歳くらいから本格的に挑戦したい気持ちがあります」
板垣が描く夢のひとつは、すでに始まっているようだ。
映画『陰陽師0』4月19日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画 (c)2024 映画「陰陽師0」製作委員会