40代、無駄なものをすごく愛していきたい
今後の俳優としてのあり方を聞いてみると、こんな答えが。
「振り返ってみれば20代も30代も楽しかった。だからたぶん、40代を振り返るときも“楽しかった”と言っていると思う。あまのじゃくな言い方をさせてもらうなら、目標を立てないことが目標です」
目標があると、その達成のための最短距離を探ってしまう。
「それも素晴らしいことなんですが、自分がどこにたどり着くかわからずに、出会う人たちによって道が変わっていき、最終的に“あ、こんな景色のところに来たんだ”というほうが僕はいい。
昨今はコスパやタイパなど、最適解を求めて無駄をそぎ落とすことが美徳ともされますが、僕には無駄をそぎ落としたものはとても余裕がなく、焦っているように見えるんですよね。だから僕は無駄やいらないものを、すごく愛していきたい。
絶対に必要なものだけに囲まれていると、絶対に手放せないからあんまり面白くなくて。そんな余分なものを楽しんでいきたいし、40代もそうでありたいかな」
独自の哲学には説得力があり、何ともセクシーだ。
Daiwa House Special 地球ゴージャス 三十周年記念公演
『儚き光のラプソディ』
東京公演(明治座)4/28~5/26、大阪公演(SkyシアターMBS)5/31~6/9
出演/中川大志、風間俊介、鈴木福、岸谷五朗、寺脇康文 ほか
https://www.chikyu-gorgeous.jp/30th/