本格的な銃さばきも「凄腕のスイーパーとしての説得力を与えていた」、と絶賛。
寒空の下のエキストラを気遣う鈴木
「鈴木さんは所作の一つひとつまで、キャラクターへの理解度が高かった。映画序盤、チンピラから奪った銃を一瞬で解体してしまう慣れた手つきなど、“この男は普段からこういうことをしているんだな”と、動きだけで視聴者に伝わる凄みがありました」(杉本さん)
原作へのリスペクトと、役者魂が功を奏したようだ。
実は鈴木の人柄が感じられる場面を週刊女性は目撃している。昨年1月、東京・新宿で行われていた『シティーハンター』のロケでのことだ。
「エキストラ100人を呼んでの大がかりな撮影でした。寒空の下、外で待機しているエキストラを気遣って、鈴木さん自らカイロを配ってくれたんです。一人ひとりと会話をして、お礼を言っていました」(エキストラのひとり)
新宿の街にも愛される主人公のように、周囲を思いやる気持ちが今回のヒットにつながっていた!?
杉本穂高 実写・アニメライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』(星海社新書)著者。さまざまなウェブ媒体で、映画とアニメについて取材・執筆を行う