寺林さんは、ずっと明菜を心配し続けていたという。

歩くだけで何千万円と稼ぐような人だった明菜さんですから、彼女を利用しようとする人はたくさんいたはずです。だからこそ寺林さんは、明菜さんを必死に守ろうとしていたのでしょう。しかし、寺林さんも、2022年に亡くなってしまいました」(富岡氏)

 亡くなる直前、寺林さんは明菜の復帰を計画していたとされる。その恩人も急逝し、明菜が頼れるのは事務所の新代表である女性のみとなった。だが、明菜のファンからはこんな声があがる。

“矢沢超え”の料金に「金儲け」の指摘

'87年、『夜のヒットスタジオ』で熱唱する中森明菜
'87年、『夜のヒットスタジオ』で熱唱する中森明菜
【写真】声も顔も違う? 名曲『スローモーション』のカバーを歌う明菜の近影

イベントの料金は税込みで7万8430円と高額です。ディナーショー形式とはいえ“高すぎだ”といった声も出ています。明菜さんを利用した“金儲けだ”なんて指摘も……」(前出・芸能ライター、以下同)

 ディナーショーは、コース料理が提供されることなどから、コンサートよりも高額になるのが一般的だが……。

「それでも5万円台がいいところでしょう。“ディナーショーの元祖”といわれる五木ひろしさんですら昨年は5万8000円で、松田聖子さんも5万2000円です。約8万円という価格設定は、ファンのことを考えていない」

 さらには、ある“大物歌手”をも上回っているという。

「それが矢沢永吉さんです。2019年に開催したディナーショーの価格は税込みで7万1500円でした。明菜さんは、矢沢さんの金額すらも抜いたのです」

 実は明菜にとって矢沢は特別な存在だ。

「明菜さんは、矢沢さんと桃井かおりさんの大ファンなんです。雑誌の取材を受けないとヘソを曲げたことがあったんですが、理由を聞くと“矢沢さんはこんな取材は受けないでしょ”なんて言うんです(笑)。もし叶うならば、桃井さんが作詞し、矢沢さんが作曲した曲を歌わせてあげたいですね」(富岡氏)

 デビュー43年目、ついに憧れの矢沢を超えてしまった。