東大出身で報道のイメージが強いアナが4位に
4位となったのは、NHK出身で現在はTBSと専属契約を結んでいる膳場貴子アナウンサー。NHK入局時は東京大学医学部・看護学科出身として注目を集めたが、プライベートでは意外にも2度の離婚、3度の結婚経験がある。その3人の結婚相手が全員、東大出身の男性であったことも話題となった。
「フリーになって深めた見識や、知識を生かしてほしい」(北海道・67歳・男性)
「言いたいことをしっかり説明し、説得力がありそう」(山形県・67歳・女性)など、高齢者の支持が厚い。
「約8年間キャスターを務められた『報道特集』(TBS系)では、現場を大切にして積極的に取材に出向き、ご自分の言葉で伝えている姿がとても印象的でした。政治家になっても同じような行動力を発揮してくれるのではないかという期待が大きいですね」
また山田さんは、膳場アナのファッションにも注目する。
「斬新なコーディネートが多めの大下アナに比べて(笑)、膳場アナはいつもシンプルな装い。女性政治家がよく着ているようなスーツ姿もすごく似合いそうですし、国会で冷静に質問している姿がなんとなく想像できますよね」
弁護士資格が強みになっている元フジテレビアナ
3位は元フジテレビアナウンサーで、現在は弁護士として活動している菊間千乃氏。'07年に、本格的に弁護士を目指すため10年以上在籍したフジテレビを退社。その後見事、司法試験に合格し、局アナから弁護士への転身を果たした異色の経歴の持ち主だ。この時期を含め数年間テレビから姿を消していたが、最近は情報番組のコメンテーターとしても活躍している。
「弁護士資格を取るなど頭の回転が速そうで、しっかりと自分の言葉で意見を伝えられそう」(東京都・61歳・男性)
「法律家目線と女性の立場から、公平な主張と具申を期待したい」(兵庫県・66歳・男性)など、法律の専門家である弁護士ならではの活躍を期待する声が多い。
「今でも忘れられないのが、フジテレビアナウンサー時代の転落事故。多くの視聴者にとっても非常にショッキングな出来事でした」
1998年、朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)でのこと。火災時などに高所の窓から避難するための器具を、菊間氏が体験リポートすることに。その際、器具の設置不備によりビル5階、高さ13メートルの窓から転落。一時的に記憶を失い、上半身を中心に13か所骨折するなど重傷を負った。彼女が転落して動かなくなるまでの一部始終は生中継でそのまま放送され、お茶の間に衝撃が走った。
「精神的にも肉体的にも大変な経験をされたにもかかわらず、その後新たに弁護士を目指すなど挑戦し続ける姿が素晴らしい。年齢を重ねるごとに輝きが増していらっしゃいますし、アナウンサー時代よりも今のほうがずっと生き生きしているように見えます」
弁護士資格を保有している国会議員は全体の約5%とされ、女性では自民党衆議院議員で防衛大臣の経験もある稲田朋美氏、社民党党首で参議院議員の福島みずほ氏などがいる。
「弁護士に対しては、頼りになりそうだとか、弱者へ寄り添ってくれそうだというイメージを国民のみなさんもお持ちになっているのでしょう。今回ランキングで名前があがった方たちの中でも、菊間さんは特に政治の世界に近いイメージです。政治家に限らずとも、各省庁の委員などに抜擢されてもおかしくない方だと思います」