一方、年下男性から見て、年上女性に求めるものは何だろうか。王子さんは次のように話す。

年齢にかかわらず見た目をきれいにしておくのは大事ですよね。最初はみんな見た目から入るので。よく『ありのままの私を見てほしい』という女性がいますが、それは交際が進むにつれて公開していけばいいんです。最初から見た目に構わない人だと恋が始まりにくいんじゃないでしょうか」(王子さん)

SNSで書かれた「保険金目当て」

 また、年の差カップルは「財産目当てで結婚したのでは?」など、うがった見方をされることもある。実際、あざらしさん夫妻もSNSにあることないこと書かれたそうだ。

彼が保険金目当てなんじゃないか、とかね(笑)。実は私のほうが金遣いが荒く、彼は全然使わないんですけど」(あざらしさん)

 SNSでは、見た目の若々しさも目を引くあざらしさん。ふだんから美容には力を入れているのだろうか。

「顔は化粧でなんとかなりますが、体形はなんともならないので、ジムにはせっせと通っています。あと湿度60%を部屋でキープし、乾燥させないことは徹底していますね。ただ、きれいにしているのは夫のためではなくて、自分のためです。鏡を見てため息をつかないようにしたいし、結婚相談所の会員様にお会いするときの印象をよくしたいという気持ちが大きいんです」(あざらしさん)

 最後に年の差カップルがゴールインするための秘訣を教えてもらった。

最初からジェネレーションギャップがあるわけですから、相手の意見を聞いて、理解する努力をすることが大事です。我慢してイライラするのではなく、相手を尊重して、許容範囲を広げて、感謝していれば、いくつになってもラブラブな結婚生活を続けられると思いますよ」(あざらしさん)

あざらしさんと32歳下の“王子”さん 写真提供/あざらしさん
あざらしさんと32歳下の“王子”さん 写真提供/あざらしさん
【写真】あざらしさんと32歳下の“王子”さんのラブラブショット

あざらしさん直伝!
女性が年上の年の差カップルがうまくいく秘訣

・人は見た目から。いつもきれいにしておく
・なんでも自分でやらず相手に任せる、頼る
・自分の死後、夫が再婚できるよう財産を残す
・男性が好きになってくれた後で自分を小出しにする
・我慢ではなく許容と感謝の気持ちを持つ

あざらしさん 結婚相談所Mareal(マリアル)経営。起業家。結婚・恋愛アドバイザー。離婚後、シングルマザーとして奮闘しながらも好きなことを追求し、小型犬の洋服デザイン販売、バリ島でのスパ経営などを行ってきた。熊本地震で被災して東京へ移住。58歳のときに32歳年下の男性と運命的な出会いを果たし、2022年に61歳で再婚。ラブラブな様子をインスタグラムやブログで発信している。https://bridal-mareal.com/

取材・文/紀和静 写真提供/あざらしさん