「自分がフったことはない、いつもフラれている」
そして、交際相手とされた相手についても、
「小鹿さん以外は、みなさん強い女性というイメージの人たち。そんな女性の母性本能をくすぐるというか、甘え上手なのでしょう」
火野の人間性がわかるエピソードとして、これだけの女性遍歴の中で、彼に対しての悪口や恨みつらみの声が誰からも聞こえてこないことが挙げられる。
破局後のインタビューで小鹿が「あの人と一緒にいるだけでよかった」と振り返ったり、「あの人が真理子という女と暮らして、よかったと思ってくれるだけでいい」と望月さんに言わしめているのだ。
「度量の広い女性と付き合ってきたということもあると思いますが(笑)、別れるとき、とことん相手と話し合っているからと、聞いたことがあります。あと“自分がフったことはない、いつもフラれているんだ”と、本人が話していましたね」
男性の真価は別れ際に出ると、川内さんはこう言葉を続ける。
「付き合い始めのころは誰しもいいんですよ。でも恋愛関係が終わる際、相手にいかにイヤな思いをさせないか、というのが大切なこと。
火野さんみたいに自分の好きなように生きてきて、なおかつ、付き合ってきた女性の誰からも悪口を言われない、男性としては最高の生き方じゃないですか」
俳優としても、バイプレーヤーとして主役を立ててきた火野。彼の自分より相手を思う人生こそ、男女関係なく、理想の生き方といえるのかも。