無意味な対立
また、まったく関係ない他のアーティストに飛び火も。
《例えばB'z(のライブ・編集部注)とかリズムにのってるわけでもなくただ腕振って指さしてるだけのとか、くそダサくてほんま嫌やねん》
肯定や否定など、星野の呼びかけにさまざまな声が上がっている。
「“こういうやつ”は、音楽が好きな人ほど嫌う傾向は確かにあると思います。それほど音楽好きではない人、そのアーティストだけが好きでコンサートに行っている人に多く見られるノリだからでしょう。J-POP的な音のノリ方といいますか。どんな曲でも同じような振りをしているなら、それは音にノッてないという意見もわからなくもないですね」(前出・音楽ライター、以下同)
しかし、星野の真意は─。
「ただ、“こういうやつ”を否定している人も肯定している人も、星野さんの言葉をそのまま表面的に受け取りすぎというか。星野さんとしては、どのようにしてもいい、それぞれが好きに自由に楽しんでほしいという思いだったはず。どう踊っても、逆にまったく踊らずにいても、手を上げて振ろうが振るまいが、本当に好きにしてほしいと。しかし、この界隈らしい無意味な対立ができて……。
これまでも自身のライブで同様の話をしていますが、そういうことを自身のファンだけでない一般層も多い『ビバ・ラ・ロック』の場で言いたかったのではないでしょうか」
他人の楽しみを奪う権利は他人にはないはず。おそらく楽しみを提供しているアーティストにも。