先月発売された、お笑いコンビにゃんこスター・アンゴラ村長のデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)が驚異的な売り上げを見せており、多くの電子写真集ランキングで1位となっている。
アンゴラ村長の写真集バカ売れに続け!二匹目のドジョウは?
「紙の写真集ではなく、電子書籍で、ここまで売れたのはすごいことですよね。本人も発言していましたが、この写真集の撮影期間はたった1日。世田谷のスタジオで6時間程度で終わったそうです。
つまり、タイやサイパンまで行かなくとも、モデルのインパクトと明確なビジョンさえあれば、10万円程度の安価なスタジオで撮影しても、売れることがわかりました。これはもはや“事件”です。彼女の紙の写真集が発売されるのも時間の問題かもしれません」(グラビア雑誌編集者)
『キングオブコント2017』で人気が出て以降、「かわいい」と言われ続けていたアンゴラ村長、待望の写真集。相方のスーパー3助と破局してからは、テレビ出演はたまにあるものの、ほとんど「あの人はいま?」状態だった。
そんな彼女をグラビアという新たな舞台に引っ張り出した編集者は、さぞ鼻を高くしていることだろう。その一方で、今年はほかにも女芸人のグラビアがいくつか撮り下ろされている。
「アンゴラ村長と同時期に『フライデー』(講談社)はダウ90000の吉原怜那の撮り下ろしグラビアを掲載。同誌は今年、パーティーちゃん・信子のデジタル写真集を発売しましたが、これは話題性の割にあまり売れなかったといわれています。
他方で、『週刊プレイボーイ』(集英社)でグラビアを披露した完熟フレッシュ・池田レイラは“子どもの頃から見ていた”お笑いファン(?)が購入していることで、売れ行きはいいそうです。つまり、スタイルのいいギャルよりも、おぼこい顔をした女の子の水着が求められているのでしょう」(同)
「かわいい」というだけで、女芸人を水着や下着にしても、必ず売れるわけではない。しかし、アンゴラ村長の写真集が爆売れしたことで、グラビア業界は今、「二匹目のドジョウ」を探している真っ最中だ。
「どこの出版社も今、オファーをかけているともっぱら噂されているのは、リンダカラーの∞紅一点、りなぴっぴです。リーダー・Denの“カリスマキャラ”で昨年末の『ぐるナイ おもしろ荘2024』(日本テレビ系)で人気が出て、現在『おはスタ』(テレビ東京系)の月曜レギュラーとして出演中。りなぴっぴは、“かわいすぎる”とたびたびSNSで話題になっています。
また、ダウ90000には吉原だけでなく、中島百依子という美人もいます。彼女と吉原の抱き合わせもいいですが、インパクトで考えると忽那文香と道上珠妃の2人も入れて、女性メンバーが全員集結したグラビアは大きな話題を呼ぶでしょう。
ほかにも、昨年の『女芸人No.1決定戦THE W』(日本テレビ系)の決勝戦に出演した、はるかぜに告ぐという女性コンビは2人ともかわいい。知名度はまだ追いついていないですが、若い世代には人気があるため、若手編集者が企画を出しそうな気がします」(同)
現在、テレビで活躍している美人芸人というと、ラランド・サーヤ、Aマッソ・加納、スパイク・小川暖奈などもいるが、グラビア編集者いわく彼女たちは「需要がない」という。
「大前提としてグラビアアイドルは独身であることが重要です。そうすると、加納と小川は30代の人妻のため、購買層が絞り込まれてしまいます。一方、サーヤは未婚で20代ですが、自らが立ち上げた事務所の社長で、お笑いのスキルも高いこともあって、グラビアファンの大半である中年男性たちは感情移入しにくい。
先ほどの“おぼこい女の子”に近いですが、結局グラビアファンは“この子、町にいそうだな”と思えるような、10〜20代の女の子が好きなのです。実際、今売れている桑島海空や沢口愛華はそうでしょう?
そして、アンゴラ村長はまさにグラビアが好きな要素がすべて揃っていたため、普段のお笑いファンだけではなく、グラビアファンにも刺さって、写真集も売れたのだと思います」
なかなか、二匹目のドジョウを狙うのは難しそうである。それでも、今年の夏はかわいい女芸人たちが、週刊誌のグラビアページを飾る機会が増えるのは間違いない。
取材・文/千駄木雄大