受賞歴という点においては、西野七瀬(29)も日本アカデミー賞優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞している。
次々と話題作に出演し、難役をこなしている印象のある彼女。かつては“棒読み”と称され演技力の評価は高くはなかったものの、躍進を遂げたことで世間のイメージも変わりつつある。
《やっぱり西野七瀬さんのふわっとした演技好きだなぁ》
《演技下手だと思ってたけどケンシロウによろしく観たら普通に普通だった》
《西野七瀬さんの演技に癒されました》
高評価というよりは、広く受け入れられ、好感を得始めているという印象。女優としては、これから真価を問われることになりそうだ。
そして、忘れてはならないのが、乃木坂の絶対的エースだった白石麻衣(31)の動向だろう。映画にドラマにとコンスタントに出演を重ねているが、目立った評価を耳にしない。
最近の出演作に関してネット上にあがる声も、芳しくはない。ただ、容姿への評価は相変わらず高く、各媒体でおこなわれる「女性がなりたい顔」系のアンケートランキングにおいて常に上位に入る外見の良さは伊達ではない。世間の関心が薄れてしまわないうちに、明確な結果を出したいところだ。
業界内で評価を上げているメンバーとは……
乃木坂出身という強いブランド力に支えられている卒業生もいるなか、ポテンシャルを発揮し、業界内で着実に評価を上げているメンバーがいるという。
「伊藤万理華さん(28)は面白い存在ですね。これまでの出演作ではシリアスからコメディまで幅広くこなし、個性的な役柄を見事に演じています。幼いころから取り組んでいたバレエにより、表現力も培われているのでしょう。
両親はともにデザイナーであり、彼女自身も美大出身で芸術系のセンスも抜群。未だ才能の底が見えない状態であり、時流に乗って一気に躍進する可能性を感じます」
伊藤と同様に、芸術的センスの高さで言えば若月佑美(29)も負けてはいない。二科展デザイン部門において8年連続で入選。2022年には特選賞に選出されているだけに、演技にも期待がかかる。
また、乃木坂現役メンバーでいえば、久保史緒里(22)がNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。与田祐希(24)や遠藤さくら(22)も連続ドラマの主演を務めるなど、活躍が目覚ましい。卒業は未定ではあるものの、この先卒業メンバーたちの脅威となることだろう。
乃木坂出身者のなかで、今のところスターダムにのし上がったと言えるほどの存在は見当たらない。下からの突き上げもあり、乃木坂ブランドの上に胡坐をかいてはいられないはず。
30代へと突入したメンバーも増えているだけに、結婚という話題で一花咲かせ、飛躍のキッカケとする可能性もあるが……。彼女たちがいるのはまだまだ登り坂の途中だ!
取材・文/塚田牧夫