効果がすぐに出てくるのも続けやすいポイント。
「1回行うだけでも、腰の柔軟性が上がって前屈しやすくなるなどの変化が実感できます。続けていくほどに効果は出やすくなりますよ」
特に体温が35℃台など低めの人は、血流が悪く、自分ではなかなかエネルギーが作り出せない状態のため、継続ケアが必要。
「最初は1日1回、毎日続けるのがいいと思います。汗をかきやすくなったり、猫背が改善されたりしたら、効果が表れてきているサイン。体温が36℃台に上がったら、少しずつ間隔を空けて、自らの温める力を呼び起こしていくようにしましょう」
暑さ対策や転倒防止も温め習慣で万全
これから夏にかけて蒸し暑い日が続くようになると、ついつい身体を冷やす行いや服装をしがち。しかし、夏の暑さを乗り切るためにも、温め習慣を身につけておくことが大切だと吉田さん。
「気温が高くなると自覚しづらいのですが、実は夏場も身体が冷えている人は多いんです。夏は暑い外気と冷房の効いた室内との温度差が激しいため体温調節がしきれず、少しの暑さで急に汗をかく一方で、足は冷えていたりします。
そういったことがあるので、身体のバランスを整え、厳しい暑さや温度差に対応できる身体をつくるためにも、ひざ裏温めを習慣にしていくといいと思います」
さらに、普段の生活の中でも、ちょっとした心がけで冷えを予防・改善できる。
「足の指を動かすだけでも血流がよくなり、冷えが改善。ひざ裏温めとともに習慣づけて身体の土台を整えておくと、高齢になってからも転倒しにくい足になりますよ」