弱まっている信頼関係
河西准教授は宮内庁と雅子さまの信頼関係について「20年ほど前から弱まっている可能性がある」と話す。
「雅子さまは愛子さまを出産される前に、初めての懐妊で流産されていますが、その際、安定期に入る前の段階で報道されてしまったのです。かなり極秘な情報であるため、近い人間、例えば宮内庁の職員が漏らしたという可能性も考えられます。そのころから、宮内庁に対して疑心暗鬼になられたということもあり得るでしょう」(河西准教授、以下同)
今後、宮内庁が雅子さまとより一層、良好な関係を築くためには何が必要なのか。
「上皇さまの在位中は、信頼できる作家や評論家、ご学友などを御所に招かれ、お話しされることがありました。そこで国民の意見をお聞きになられていたこともあったと思います。雅子さまもご友人などで信頼できる人物を見つけて、その方に雅子さまと宮内庁の間を取り持つ“相談役”を担ってもらうという方法もあるのではないでしょうか」
前出の皇室担当記者は、宮内庁が続ける雅子さまへの“過保護シフト”により「大きな弊害が生じる」と話す。
「宮内庁が雅子さまを気遣うあまりに、今後、何かしらの機会で、本当に伝えるべき重要な事柄が伝わらない可能性があります。そうした状況が繰り返された場合“人々と苦楽を共にする”という皇室が希求する理想像を実現できなくなり、国民との関係性まで崩れるおそれがあります」
春の園遊会における雅子さまと横尾さんとの懇談時間について、宮内庁に問い合わせると、
《両陛下は出席された招待者の方々へ丁寧にお声掛けをされています。横尾忠則氏へのお声掛けが、特別に長かったものではありません》
とのこと。
横尾さんの体調不良に関して雅子さまはご存じなのかについては、
《当日、横尾忠則氏は少し休まれて回復され、奥様と御一緒にお帰りになりました》
と回答があったが、肝心の部分に関しては触れることはなかった。
今後も宮内庁による過保護な体制が続くことは、はたして雅子さまや国民にとってプラスに働くのだろうか。