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ー 蓮舫氏 vs 小池百合子氏
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ー 仕分けの女王・蓮舫氏

 6月20日に告示、7月7日に投開票というスケジュールで行われる東京都知事選挙。5月27日に蓮舫氏が出馬を表明。ほかにもタレントの清水国明、発明家のドクター中松氏など40人以上が立候補を表明するなど、盛り上がりを見せている。

蓮舫氏 vs 小池百合子氏

 そんな中、東京都では今年初の真夏日が観測された6月12日、現職の小池百合子都知事が3選を狙って出馬することを明らかにした。

「小池さんと蓮舫さんの事実上の一騎打ちです。かつて都知事選で自民党を批判していた小池さんが、今になって政治とカネの問題が噴出する自民党とくっついてしまった。街頭演説で蓮舫さんは、そこに切り込んで批判していました」(テレビ局報道部記者、以下同)

 しかし、蓮舫氏にも思わぬところで逆風が吹く。

「6月2日に東京・有楽町で行った街頭演説が、公職選挙法で禁止されている“事前運動”に抵触する可能性があるのです。都知事選における選挙活動ができるのは、告示日の20日から投票日の前日まで。なのに、街頭演説をした立憲民主党の枝野幸男衆議院議員と蓮舫さん本人が、都知事選における支援を呼びかけていたのです」

 蓮舫氏は「政治活動」と主張をしたが、『選挙の特定』『候補者の特定』『投票依頼の呼びかけ』の3要件を満たすと“選挙活動”とみなされ、事前運動にあたるとされる。

蓮舫さんは街頭演説で“この夏、七夕に予定されている東京都知事選挙蓮舫は挑戦いたします。みなさんのご支援、どうぞよろしくお願いします”と話しており、3要件を満たしているという指摘があります。公選法違反となるのか、選挙管理委員会と警察の判断に委ねられています」

 フライングをしたことで、情勢は一気に小池都知事へと傾いた──と思われたが、

「小池さんも公選法違反となる可能性がある“爆弾”を抱えています。それが学歴詐称疑惑です。小池さんはエジプトのカイロ大学を首席で卒業したと謳ってきましたが、'20年に“実は卒業していない”とする疑惑が報じられます。これにカイロ大学が卒業を認める声明を出したため、騒動は収まったかに思えました。

 しかし、月刊誌『文藝春秋』5月号で、小池さんの元側近が《私は学歴詐称工作に加担してしまった》と暴露する手記を寄せたのです

 さらに元側近の男性は4月17日に都内で会見を開き“都知事選の選挙公報にカイロ大卒と記した場合には、公選法違反で刑事告発する”と訴えた。小池都知事も、一触即発の危機に立たされているようだが、ある国会議員の男性はこんなことを言う。

有力者へのすり寄りや裏切りなど、持ち前の手練手管を弄して政界を泳いできた“タヌキ”ですから、今回もうまく乗り切るのでは。出馬表明した日に出演した報道番組で、学歴の問題について問われると“カイロ大学が認めている。これ以上のことはない”と余裕の表情でしたから」