「コケちゃったんです」マスコミを沸かせる対応
デビューから今まで順風満帆ではなく、波瀾万丈な芸能人生を送り、常にマスコミや世間の耳目を集めてきた宮沢。りえママこと母親の光子さんが、“ふんどしルック”のカレンダーや前述の『Santa Fe』をプロデュースしていただけでなく、人間関係にも口を出していたという。宮沢とりえママは一卵性親子といわれるほどの密着ぶりだった。
「元横綱・貴乃花(当時は関脇・貴花田)と宮沢さんの婚約・婚約破棄にもりえママが関わっているといわれています。'94年には、十八代目中村勘三郎(当時は中村勘九郎)との不倫疑惑、京都のホテルでの宮沢さんの自殺未遂騒動がありました」(川内さん、以下同)
騒動の翌日、京都国際映画祭のレセプションに出席した、手首に包帯を巻いた宮沢にマスコミが「どうしたんですか?」と聞くと「コケちゃったんです」と笑顔を見せた。
「無視することだってできたのに、マスコミを沸かせる答えをした姿を見て、大成するなと感じました。その後も激やせしてアメリカに移住したり、帰国して野田秀樹さんや蜷川幸雄さんの舞台に精力的に出るようになって、女優としての実力をつけていきました。
それを決定づけたのが、2013年の舞台『おのれナポレオン』。心筋梗塞で降板した天海祐希さんの代役を務め、たった2日間で130のセリフを覚え、演じきったことで大絶賛された。離婚も経験しましたが、森田さんとの再婚など自分の手で幸せをつかみ取ってきた、地に足のついた生き方が宮沢さんの魅力だと思います」
さまざまな苦労を経て、前向きに幸せに生きようとしている宮沢の姿が、画面から視聴者を魅了しているのかもしれない。