老いも含めたナチュラルな美しさ
「宮沢さんを十数年にわたって見守り続けてきたファンにとっては、見た目の変化は自然の流れであり、違和感は覚えなかった。
一方、一部の視聴者にとっては、10代からファッションモデルとして活躍したあの頃の“りえちゃん”の印象のままなので、見た目の変化に追いつけない人もいたのでしょう」
現在の宮沢は女優業に力を入れている。2021年には夫の森田剛とともに新事務所「MOSS」を設立している。
主演を務めた23年公開の映画『月』は相模原障害者施設殺傷事件がモチーフとなったシリアスな作品であり、新境地を見せている。
必要以上に飾らず、老いも含めたナチュラルな美しさを追求する姿勢も“新しい宮沢りえ像”の一つなのだろう。