再結成の可能性は「かなり低い」

 ジャニーズ事務所が持っていた音楽原盤等の版権は、新会社『STARTO ENTERTAINMENT』に段階的に移管される予定だが、映像に関しては詳細な扱いが明らかになっていない。しかし、1度使用NGになったものがその後OKになることはないという。

「特許のような有効期限や時効みたいなものはありません。『冬の旅』の田村さんの例で言うなら、亡くなって3年経ちますが、本人がOKしないまま亡くなっているので、誰かが代わってOKすることはできず、今後も再放送はできません。SMAPも同じです。当時、許可しなかった事務所自体が今はないため、新しい事務所が代わりに許可することはできない。結局、どこにお伺いを立てたらいいかわからず、テレビ局としても面倒くさいことはしたくないんです」(前出・プロデューサー)

 5人での出演作が“永久封印”の状態になっていることに加えて、ファンが切望するSMAPの再結成についても、可能性はかなり低いという。

「そもそも生前、メリー喜多川さんは、SMAPの分裂騒動に関して、かなり複雑な思いを抱えていました。後を継いだ人たちはその意思を尊重しているでしょうし、木村拓哉さんもメリーさんに恩義がある1人。もはやSMAPというグループ自体を“封印”したいのだと思います。ただ、グループの再結成は難しくても、5人にその気があれば結集して新しい名前の、たとえば『シンSMAP』といったような名前のグループを作ることはできる。それでも一定のファンは喜ぶでしょう」(老舗芸能プロ幹部)

 しかしそれも、当時の関係者が全員引退し、芸能界に力が及ばなくなったときでなければ難しいだろうという。SMAP再結成のハードルは、かなり高い――。